2024年 4月 20日 (土)

世界中に家族を分散 中国人の「サバイバル戦略」

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国や会社に寄りかかる日本人との違いに驚愕

   こういう話を聞いた時に、私は2つの意味で驚きました。

   ひとつは、余りに日本人と違う発想とその厳しさにです。国家や会社に寄りかかり、なんとかしてしがみつくという発想の日本のサバイバル方法に比べて、あまりに異質です。

   そして彼らの自己責任ぶり、頼らないでやっていくという厳しさをくぐり抜ける自覚に驚きました。そして2つめは、それがいまのグローバルで不安定な時代に巡りめぐってマッチしているということです。

   国や会社が頼りなくなった時代、グローバル化が進んでいる時代、不安定で経済危機が多発している時代――。これらの時代に世界中に家族のネットワークを持ち、いろいろな場所を移動しては生きていく彼らの生き方は、まさに永遠に移動する「本物のノマド民」なのかもしれません。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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