2024年 4月 19日 (金)

「よくぞ言った」「ありえない」 曽野綾子「出産退職のススメ」議論ますますヒートアップ

   J-CAST会社ウォッチの2013年9月5日付「『出産したらお辞めなさい』 曽野綾子寄稿でネットも大激論」と題した記事は、掲載から1週間余りでコメントが300件にのぼり、読者の関心の高さを示している。

   女性は出産したらいったん退職すべき、パワハラやマタハラを騒ぎ立てるのは幼稚――という大胆な内容に、「よくぞ言ってくれた」と大喝采する人もいれば、逆に「事情を何も分かっていない暴論」と猛反発する人もいて議論は尽きない。

賛成票が多数。「未婚女性へのしわ寄せ迷惑」

「何でみんな分かってくれないんだろ」と思い悩む当事者の意見も
「何でみんな分かってくれないんだろ」と思い悩む当事者の意見も

   曽野さんの主張に賛成か反対をたずねた「ワンクリック投票」は、9月13日午前11時半現在で2万3583票。「賛成」43.8%、「反対」30.5%で賛成派が上回っている。

   「人による」が24.7%にのぼっているのも興味深い。基本的には迷惑だが、例外的にどうしても残って欲しい人や帰ってきて欲しい人がいるということだろう。逆に権利は原則認めるものの、ホンネではもう辞めてもらいたいケースもあるということか。

   コメント欄には年齢や性別、立場の違うとみられるさまざまな読者から意見が寄せられた。単純に賛成派と反対派に分かれての論争、という図式ではなく、共働きせざるを得ない現状で、いかに問題を解決するかというスタンスから語る人も少なくなかった。

   曽野さんの賛同者は、「産休を取られると、それをカバーする周りが大変」という。繁忙期に同僚が産休を取得することになり、「小さな会社なので、1人いないのは大きい」という悩みだ。

「あまりにも休まれたり、時短されるなら、戦力として数えられない」
「産休育休とってやめよーっていってる女友達見てると、休まれる方の身にもなれよ…と思う」

と突き放す意見に加えて、女性の立場から「独身の頃、産休明けの先輩が子どもを理由にしょっちゅう休んだり異動を免れたりしてしわ寄せが未婚女性に来るのが本当に迷惑だと思ってた」と正直に吐露する人もいた。

   「産休は権利だ」と声高に叫んでばかりの姿勢には反感を持つ向きがある。「『私は妊婦ですから』って大きな顔して体調不良を理由に早退遅刻はあたりまえ…みたいな人もいるよね」という指摘だ。

   周囲の助けを得る部分が大きいはずなのに、知らんぷりして「休んで何が悪い」という顔をしていれば反発を買うだろう。ただ、これは誰にでも当てはまるわけではない。

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