就活に悩む大学生 まずは「自己分析」から着手すべき?

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   秋の気配が深まる今日このごろ。大学3年生には、そろそろ就活の足音が忍び寄ってくるころだ。「まだなにも準備していない」「そもそも何から着手していいかわからない」という人は、「自己分析」から始めてみてはどうだろうか。

   楽天リサーチ「就職活動に関する調査」で、2013年卒大学生に「就活成功のために必要だと思うことは何か」を尋ねたところ、一番多かった回答は「自己分析を徹底的にすること」(56.3%)だったという。

   就活開始時期が12月に繰り下げられた影響についても、「自己分析をする期間が短い」(48.9%)という回答がトップだ。就活をして初めて「自己分析が足りなかった…」と思う大学生は多い。

自分の強みを捉えなおして応募の間口を広げたら

就職活動、まずは自己分析からはじめよう
就職活動、まずは自己分析からはじめよう

   とはいえ、自分と向き合うのは意外と大変だ。特に社会経験の乏しい大学生にとって、自分が働く上で「何に向いているのか」「どんな仕事をしたいのか」を予見するのは難しい。

   それでも自己分析を通して「得意なこと」や「強み」を認識できると、自信がつき、生かせる業種・職業を幅広く知ることができる。

   2年前に就職を果たしたある男子学生は映像関連の専攻を生かし、広告業界に絞って就活をしていた。しかし競争が激しい業界ゆえに、内定を獲得することができなかった。

   就職浪人をして翌年に再挑戦することも考えたが、それで条件が有利になるとも思えず、まずは働き始めることを優先すると決めた。そこでもう一度やり直した自己分析で、自分の強みは「協調性」ということに気づいたという。

   これまでのバイト経験を振り返ったところ、同僚や取引先、顧客との人間関係を作るのが苦でなかった。そのスキルを評価されるサービス業を中心に応募の間口を広げた結果、美容業界に就職を決めたそうだ。

「自己分析で経験やスキルを棚卸しすることにより、自分の強みや適性に気づく。そうすると、求人要件にマッチした自己PRをエピソードを交えて話せるようになり、面接が通過しやすくなるのです」

   リクルートホールディングスが提供する無料の就職支援セミナー「ホンキの就職 」を担当するCSR推進部・守冨裕氏はそう話す。同セミナーでは客観的な自己分析ツールを用い、その結果をグループワークや自己内省で繰り返し共有する。そこでインプットとアウトプットを繰り返すことで、自己の適性や強みを理解していく。

会社が求める「要件」に合わせて話すことが大事

   こうした自己分析のセミナーは、大学や企業でも数多く開催されている。就活を始める前に自分を生かせる業種・職種を知ることができれば、応募企業を検討する際も効率的だ。

   応募したあとも、その企業が自分に何を求めているのかを理解し、それを面接に活かすことができる。守冨氏も「自分の強みが、応募企業にどう結びついてどう生かせるのか。それをより具体的に伝えられれば、企業としても活躍するイメージが湧きやすくなります」と指摘する。

   一方で気をつけたいのは、「自分は何をもってこの世で生きていけばいいのだろう」などと深すぎる自己分析に入って混乱してしまわないことだ。

   自己分析の目的は、あくまでも就職活動のため。若者は、何も持っていないのが強みのようなものだ。「何ができるか」と問われ、スラスラ答えることなどできないと半ば開き直っておくことも必要だ。

   自分が入りたい会社が新卒学生に求める「要件」を見出し、それに当てはめて自分の経験などのエピソードを通じて「適性」や「強み」を具体的に話せたら、その会社は「この人はこの会社に合っている」と判断してくれるだろう。客観的な自己分析のために、前述のような自己分析セミナーを活用することも一つの手かもしれない。

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