進化する「自販機」が服装読み込み、口紅も提案 駅での「すき間」時間を狙え

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   これだけ忙しいと平日は買い物に行く時間が取れず、切れた化粧品などを買い足したり、食材を買って家で自炊したりするのはなかなか難しい。そんな現代人のライフスタイルを捉え、メーカーや小売りが新たな販路を開拓している。

   コスメブランドのロレアルが、ニューヨークの「地下鉄」で化粧品を販売している。これは「Intelligent Color Experience」というキャンペーンの一環で行われたもので、駅構内に化粧品の自動販売機を設置した。しかしお金を入れて商品が出てくる、ただの自販機ではない。

所定の位置(鏡の前)に立つと…

駅構内に登場したハイテク自販機
駅構内に登場したハイテク自販機

   まず、マシンの指示に従って所定の位置(鏡の前)に立つと、着ている服装の色などをカメラが読み込み、それに合うコスメ商品を提案してくれる。アイシャドウやマスカラ、口紅、マニキュアなど、同社の商品を一通り販売してくれるようだ。購入はクレジットカードで行える。

   現地在住のブロガーによれば、続々と女性が立ち寄って試していたという。新しいものに対する興味本位で試したひともいただろうが、移動中のふとした息抜きの時間にはまだ企業が入り込むすき間があることを証明しているといえそうだ。

   このように忙しい現代人をターゲットに据え、駅で商品を売ってしまうキャンペーンは実は以前からあった。英大手スーパーTescoの韓国子会社「Home Plus」が行ったのがその先駆的な事例だろう。

防護壁にスーパーの陳列棚を模した大型プリント広告

プラットフォームで商品のQRコードをピッ!
プラットフォームで商品のQRコードをピッ!

   地下鉄のプラットフォームにある、電車との防護壁にスーパーの陳列棚を模した大型のプリント広告を掲出。その中に写る飲み物などの商品に付いたQRコードをスマートフォンで読み込むと、オンライン上の買い物カートに商品が追加され、オンラインで決済すると自宅など指定した場所に配達される。

   たしかに駅でまわりを見渡せば、スマホをいじったり、ポータブルゲームをするなどして時間を持て余しているひとが意外と少なくない。せかせかした現代人にとって、駅とはふと気が緩む数少ない「すき間」時間なのだ。そんなすき間さえ企業の広告が埋めてしまうのは少し息苦しい気もするが、たしかにいいところを突いたと思う。(岡徳之)

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