「2014年の目標は英語力アップ」 キーワードは「繰り返し」だ

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   読者の皆さんの「2014年の目標」は、どのようなものだろうか。「今年こそは英語を話せるようになろう」と誓った人も少なくないかもしれない。

   「週刊ダイヤモンド」は2014年1月11日号で「即効!英語勉強法」という特集を組んだ。「こうやって英語力を磨いた」という人たちの実践例が紹介されているが、効果を上げている方法には共通点が見られた。私立大学で英語を教える教員に聞くと、「成功の理由」が見えてきた。

TOEICの頻出単語、設問のパターンが頭に入る

繰り返し、繰り返し…
繰り返し、繰り返し…

   週刊ダイヤモンドで取り上げられた勉強法は、それぞれの状況に合わせて独自の工夫が施されていて興味深い。もちろん当人の努力があったからこそ成果が出たのだが、方法論を見ていくと相通じるものがあった。

   そのキーワードは「繰り返し」。誌面で紹介されたアサヒ飲料の熊洋祐さんは、TOEICのリーディングの問題集を何度も解いて「内容を覚えるまでになった」という。初めてTOEICを受けた際は540点だったが、こうした学習を続けた結果850点に達した。日本軽金属の横田浩志さんは、NHKの英会話番組を毎日録画して、聞き取れない個所を何度も聞き直しているうちに発音や抑揚が分かるようになったそうだ。ほかにも、同じ問題集を繰り返し勉強した、英語のニュース番組を録音して通勤時間中に最低3回は聞く、といった人もいる。

   私大で英語教育に携わる女性教員も「繰り返しは大事」と強調した。特にTOEICでは、問題集1冊を丸ごと覚えるほど徹底して解けば効果が大きいという。「TOEICではリーディングでもリスニングでも頻出単語は同じなので、『重要』な単語力が身に付きます。また試験問題がパターン化しており、問題集に繰り返し取り組めば設問の特徴がつかめます。パターンに当てはめて『ここを集中して聞けばいいのか』というコツが頭に入るでしょう」。

   もちろん、単なるTOEIC対策にとどまらず実践的な能力がつく。週刊ダイヤモンドの特集に登場する、『英語上達完全マップ』著者の森沢洋介さんは、英語の習得に欠かせない要素のひとつに「声を出して繰り返し練習」を挙げている。テキストを見ながら録音音声を聞いて同じ英文を5回繰り返し、慣れたら音声をとめてその英文を15回音読する、次にテキストを見ないで5回リピートする、といった具合だ。「上級編」でも、『本気で鍛える英語』著者の臼井俊雄さんが「暗唱」の重要性を説いている。「テキストの日本語を見て、英語が言えるまで練習」だ。レベルを問わず、繰り返しの学習が重要だと分かる。

「英語は聞き流して覚えられる」の評判は…

   リスニングやスピーキングの学習では、漫然と英語を聞いたり話したりせず、何かテーマを持って取り組んでいるのも、誌面で紹介された人たちの間で共通しているようだ。「オーディオブックで聞き分けづらい発音を見つけ、どう聞こえるか確認した」「営業車の車中はひとりなので、流れてくる英文の後を追って発音するシャドーイングの訓練をした」「オンライン英会話で、電話応対のロールプレーイングを講師に頼んだり興味のある題材を提案したりした」。どれもちょっとした工夫のように見えるが、実践に結び付けたうえ継続するのは相当の実行力、強い精神力が必要だろう。

   しばしば、英語は「聞き流して覚えられる」と耳にする。だが「BGMのように流しているだけでは頭に入らない」と前出の私大教員は断言する。自身も米国大学院に留学して学位を取得した経験から、「授業で1度しか言われないことを必死に聞き、ノートに取るから語学も上達するのだと思うのです」。例えば英語ニュースを聞いたら要約して書き出す練習を毎日続けるといった課題を自分で用意するのが、リスニング力の向上に役立つのだ。

   スピーキングも同じ。オンライン会話で習った単語やフレーズを必ず復習する、また授業の下準備も怠らず、「今日はこういうことを教えてほしい」と講師に伝える。「何を学びたいかを明確に示せば、講師が内容に即した教材を用意してくれることも期待できます」。

   英語力を伸ばすうえで特効薬はない。私大教員も「地道に単語を覚え、問題を解くしかありません」と明言した。逆にお金をかけなくてもコツコツ続けられれば、1年後には目標達成となっているかもしれない。

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