樹木医の「一言」が除菌剤のイノベーションに 「マスコミ登場の確率」高める法

産学連携の成果という付加価値も

   アルタンと広島大学は、柿渋を有効成分とする抗ノロウイルス剤の発明で、日本をはじめ主要国に特許を出願した。アルタンは、中国地域産学官連携コラボレーションセンター(2008年度)や、りそな中小企業振興財団・日刊工業新聞社(13年)などから表彰を受けた。

   このイノベーション事例は、ノロウイルスに効くという社会性、柿渋を有効成分とする話題性、それに広島大学との産学連携の成果という付加価値があり、マスコミが目をつけた。ところで、多くの企業で使われている「アルタンノロエース」だが、肝心の病院や福祉施設での活用は遅れている。有効成分の詳細な解析ができていないため、医薬品としての認可が取れておらず、保険の点数制度の壁に阻まれているのだという。(管野吉信)

管野 吉信(かんの・よしのぶ)
1959年生まれ。日刊工業新聞社に記者、編集局デスク・部長として25年間勤務。経済産業省の中小企業政策審議会臨時委員などを務める。東証マザーズ上場のジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)の広報室長を経て、2012年に「中堅・中小企業の隠れたニュースを世に出す」を理念に、株式会社広報ブレーンを設立。
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