2019年 12月 15日 (日)

「組織に寄りかからない」キャリアのつくり方 主語を「自分」で考えてみる

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   第2回で書いたように、MBAに来る学生の多くは転職や起業などキャリアチェンジを目的にしています。もちろん「もっとお金を稼ぎたい」という欲もあるのでしょうが、私より年下の若者たちが自分のキャリアビジョンを主体的に考えている、そして今の自分を省みて何が必要かを客観的に分析していることに驚かされます。

   夜な夜なバーで青臭い夢などを語らったりするわけですが、例えば5歳年下のある友人はキャリアについてこう語っていました。

あなたのキャリアの主語は「会社」ですか?

「発散型キャリア」と「吸収型キャリア」
「発散型キャリア」と「吸収型キャリア」
「大学の友人とeコマースに革新を起こす技術を開発したんだ。卒業後は仲間を集めて起業して成功したんだけど、事業を拡大しようとしたときにエンジニアばかりで全体を見渡せる人がいなくて上手く行かなかった。それで、外資系IT企業に行ってプロジェクトマネジメントを学んだ。今回MBAに来て学びたいのはアントレプレナーに必要な経営や財務の知識。卒業後はeコマース企業で経験を積んで、少ししたら以前開発した技術をブラッシュアップしてeコマースサイトを立ち上げようと思っている」

   他の友人も多かれ少なかれ「大目標」を持って自分のキャリアを設計していて、「自分は何て小さく考えていたんだろう!」と衝撃を受けたものです。

   MBAに出願する際には、「将来のゴールは何か」「なぜ今MBAが必要なのか」というエッセイを書くのですが、どうしても主語が「会社」になりがちでした。派遣だからという部分もありますが、会社の海外展開にマネジメントとして貢献したい、会社の成長のためにデジタルなど最先端のマーケティング手法を学びたいというように「会社」を主語にした目標はすらすら書けるのに、「自分」を主語にして書くのは大変難しい。

室 健(むろ・たけし)
1978年生まれ。東京大学工学部建築学科卒、同大学院修了。2003年博報堂入社。プランナーとして自動車、電機、ヘルスケア業界のPR、マーケティング、ブランディングの戦略立案を行う。現在は「日本企業のグローバル・マーケティングの変革」「日本のクリエイティビティの世界展開」をテーマに米ミシガン大学MBAプログラムに社費留学中(2014年5月卒業予定)。主な実績としてカンヌ国際クリエイティビティ・フェスティバルPR部門シルバー、日本広告業協会懸賞論文入選など。
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