2024年 4月 25日 (木)

「自社に悪い話をマスコミに出すのはバカだ」 そんな「勘違い」経営者に言いたいこと

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オーバーな表現をすればするほど、ニュース価値に疑問を持たれてしまう

   プレスリリースの書き方は、ニュース部分を簡潔に、5W1Hを明確にしながらまとめるのが正しい。行数はA4用紙1枚でまとめるのが理想とされる。あれもこれも盛り込むと、A4で3枚程度になり、ニュースポイントが著しくぼやけてしまう。さらに、記者が求めるのは客観的な事実なので、オーバーな表現をすればするほど、ニュース価値に疑問を持たれてしまう。また、記者は中高生レベルで理解できる記事を志向しているため、業界・専門用語は平易に"翻訳"しなければならない。この"翻訳"段階でミスが発生しやすいため、プレスリリースは最初から業界・専門用語を多くの人が理解できる表現に変えておくのが理想である。

   プレスリリースは広告・宣伝ではない。記事として採用してもらうために、ニュース価値を分かりやすく訴求しなければならない。そこでも大事なことは、社会と向き合い、社会への影響度という観点でまとめられているかどうかである。(管野吉信)

管野 吉信(かんの・よしのぶ)
1959年生まれ。日刊工業新聞社に記者、編集局デスク・部長として25年間勤務。経済産業省の中小企業政策審議会臨時委員などを務める。東証マザーズ上場のジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)の広報室長を経て、2012年に「中堅・中小企業の隠れたニュースを世に出す」を理念に、株式会社広報ブレーンを設立。
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