2020年 10月 31日 (土)

「採用有料化の廃止」は誰も幸せにしない ドワンゴは厚労省と闘ってはどうか

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厚労省はむしろ"有料化"を喜ぶべきでは?


   さて、上記がおそらく有料廃止後に起こるであろうプロセスだが、誰一人幸せになっていないことがよく分かるだろう。確かに山本君は"制約"無しに自由にエントリー出来て、上手く立ちまわればドワンゴからも内定もゲット出来るかもしれない。


   でも、よくわからないまま社名だけで選んで入社して、会社から与えられる仕事を何十年と続けて、それで本当に幸せになれるのだろうか。というか、そういうのが合わないから入社3年内で辞める若者が高止まりしていて、ミスマッチ解消で早期離職率を抑えようとあれこれ旗を振ってきたのが厚労省自身じゃなかったんだっけ?


   フォローしておくが、筆者自身は、新卒で入った会社が合わなければ、3年で辞めても全然問題ないと考えている。でも、出来ることなら新卒で入る会社にはもう少し長く留まってキャリアを積むべきだと思うし、そのために新卒時のマッチングをより充実させるべきだという厚労省のスタンスには同意する。


   ただ、そのためには、正社員という曖昧な身分ではなく、仕事内容を軸に据えつつ、学生と企業が本音をぶつけあうカルチャーに移行するしかない。いわば、就活の量から質への転換であり、エントリーの有料化はそれに応える優れた採用戦略だ。


   今回の一件でわかったのは、厚労省がそうした本質をまったく理解できていないということだ。ここはひとつ、ドワンゴは法廷闘争する覚悟で我が道を突き進んではどうか。(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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