「課長が不倫」と匿名通報 情報少ないが、即調査に入るべきか

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   会社の管理職が不倫――とひと口にいっても、さまざまなケースがある。不倫相手が、部下、派遣社員、取引先関係者、部外者……。「不倫は全部ダメ」という主張もあろうが、こと会社が何だかの対処を検討する、という話になると、「相手」の違いは重みをもってくるようだ。

   そうした「相手」がはっきりしない「不倫告発」文書が届いた場合、人事担当者はどう対処するべきなのだろうか。即調査か、それとも…

調査に二の足を踏んでしまう

   金融機関の人事担当者です。先日、当社人事部宛てに匿名の書簡が送られてきました。

   そこには「○部門のA課長が不倫をしています。社内調査と処分の必要があります。お金を扱う会社では誠実な対応が求められます」という内容が書かれていました。

   当社では、社内不倫に対しては事実がはっきりすれば厳正に対処しており、過去には「処分」例もあります。

   A課長は、イケメンで仕事も優秀だと有名です。噂のひとつやふたつはあるようですし、詳しく調査すれば何か証拠が出てくるかもしれません。

   しかし、今回の場合二の足を踏んでしまうのは、外部か内部かわからない匿名通報であることです。不倫相手の記載がないなど、漠然とした告発内容で、具体性に欠けている点も気になります。本人の評判がいいだけに、単なる妬みである可能性もあります。また、業務への支障は、今のところ報告されていません。

   本人に問いただしたり、調査のアクションを起こしたりすることはプライバシーの侵害にならないでしょうか?

   逆に会社が私生活に介入することでプライバシーの侵害と訴えられたりしないか心配です。

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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