2021年 10月 25日 (月)

日経幹部が中堅・中小企業に贈ったエール 「機動力と気づきで優位性ある」

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伸びるのは、初めの「ゆっくり」に気づく会社

   次に、成長の好機をつかむにはどうしたらよいかのテーマに移り、篠原氏は「新興国」「情報」の二つの爆発を挙げた。新興国という言葉は1981年に世界銀行職員が名づけたそうで、つまり「40年前、新興市場は存在しなかった」(英エコノミスト誌)。ところが、2010年には世界のGDPの3分の1を新興発展途上国経済圏が占め、GDP成長に対する寄与度は3分の2に及んだ。2050年の労働人口53億人の7割が新興経済圏になると見られている。つまり「後から来る者は速い」。一方、情報面ではITを駆使して妊娠判断、牛の分娩期の自動検知、自販機の売れ筋商品を並べる場所などが分かるようになり、商機が広がっている。建築・土木や小売り、農業などの成熟産業は、成熟なるがゆえにIT化で優位に立つ好機という。

   「新興国」「情報」は、初めはゆっくりだったが、やがて爆発的になった。篠原氏はそこで、伸びる会社は初めの「ゆっくり」に気づく会社であり、そこでもリーダーシップ、ソリューション能力、組織力で戦う中堅・中小企業が気づきやすく、成長の好機を探し出せると期待を寄せた。

   しかし、中堅・中小企業には課題もある。85%が人材の確保が難しいと回答している(日経リサーチ&GEキャピタル共同調査)ことだ。機動力と気づきで優位性を持つ中堅・中小企業が、いかに人材を確保し、成長していけるか。篠原氏は「中堅・中小企業、頑張れ!」とエールを送る。(管野吉信)

管野 吉信(かんの・よしのぶ)
1959年生まれ。日刊工業新聞社に記者、編集局デスク・部長として25年間勤務。経済産業省の中小企業政策審議会臨時委員などを務める。東証マザーズ上場のジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)の広報室長を経て、2012年に「中堅・中小企業の隠れたニュースを世に出す」を理念に、株式会社広報ブレーンを設立。
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