「顔合わせ」が「仕事」より大切? 日本からの「CEOへ表敬訪問」が大迷惑な理由

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   筆者は普段はベトナムに住んでいます。たまに日本に帰ります。

   そういうことは特に強調して伝えているわけではないので、普通にいろんなひとからコンタクトがあります。

   いちばん多いのは、メールで、「こんどお会いできませんか?」というもの。

「なんとなく会いたい」だけ?

何しに来たの?
何しに来たの?

   ごくふつうのメールですが、わたしはベトナムなので、文字通りにはお会いできません。

「私、普段はベトナムに在住しておりますので、スカイプなどでお話しませんか?」

と返します。すると、

「いえいえ、次回ご帰国された時にでもお願いします」

となります。

   これには少々頭を抱えています。というのも、仕事が取れなくなるということではなく、なんで、こういうひとは、私にコンタクトしてきたのか?ということです。

   なにか話したいことがあったり、仕事の相談をしたりするためにコンタクトしてきたのだと思うのですが、では仕事の話をしましょうというと、次回で結構だというわけです。

   かなり不可思議です。

   なにか用事があるのだから、スカイプでもなんでも、前にすすめばいいとおもうのですが、どうやら、顔をあわせることが、仕事をすすめることよりも大事のようです。

   そういうのを「表敬訪問」と呼ぶなどし、か要するに「なんとなく会いたい」というものだとおもいます。そういう方とお会いしてお話するのほど生産的でない時間の使い方はありません。

   逆にそういう方のアポをスクリーニングすることができるので、むしろ生産性はあがったのかもしれません。

外国住まいとリモートワーク

   海外の企業のCEOが一番こまるのが、日本からの表見訪問だそうです。何をしたいのか、用事がなんなのかというより、とにかく顔をつないでおくことが大事だということなのでしょう。

   みなさんはどちらのタイプなのでしょうか?顔を合わせないと信頼できないので、取引のスタートラインに立てないというタイプのかたもいるでしょうし、コミュニケーションが取れることが大事で手段は問わないというひともいるでしょう。

   私は後者です。そうすることで、生産性を大きく改善することができるでしょうし、また、働く場所に関しての自由も得られると思います。

   最初からスカイプなら、次回もスカイプでOKでしょうし、それなら、別々の場所にいることが普通になります。相手に遠慮せずにリモートワークができますし、外国に住んでいても、めんどうだと思われることはありません。

   もしホントに顔を合わせる機会があれば、仕事が十分回り始めた段階でお会いします。そうしたほうが、さらによい関係を気づけるものだとおもいます。

   みなさんもSNSやツイッターで何度も意見交換したあとにオフラインであったときのほうが印象深かったりする体験をお持ちかもしれません。

   なお、一方で、最近のWeb会議システムの進歩には目を見張るばかりです。業務用のものは昔からありましたが、昨今はPCで使える無料のサービスのクオリティがあがりました。本当に顔を合わせなくても、相手と十分コミュニケーションができるとおもいます。

   次回からは、私が実際に徹底してリモートで仕事をするために導入したノウハウを開陳していこうと思います。(大石哲之)

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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