2024年 4月 25日 (木)

企業トップも「他人事ではない」都議会ヤジ問題 「失言がネット上に」の破壊力とは

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逃げ切れないのなら早めに非を認めることも重要

   「夜討ち朝駆け」という言葉がある。新聞記者などが企業トップや高級官僚、政治家らの自宅を夜、朝に訪問して取材をすることを表す。企業トップが含まれるのは、企業の経営者は「公人」であり、プライバシーが限定される側面があるからだ。社会に生き、お客様に生かされる企業の経営者は「公人」であり、社会やお客様に背を向けた発言をすれば、しっぺ返しを受けることを覚悟しなければならない。ヤジを飛ばした鈴木都議は、5日後の23日に発言を認め、謝罪したが、逃げ切れないのなら早めに非を認めることも重要だ。ネット社会において企業トップは、プライバシーの場を含めて言動には十分注意しなければ大変なことになる。そのことを如実に示した都議会ヤジ事件だった。

   ところで、ツイッターやFacebookを上手に活用したかに見える塩村都議だが、過去に出演した日本テレビ系の「恋のから騒ぎ」内で「恋人から1500万円の慰謝料を取った」といった趣旨の発言をしたことが蒸し返され、ネット上では批判的なコメントも増えた。ネット社会は善人も悪人も、さまざまな角度から検証される。もし、企業トップがこのような事態になったら、相手方の調査が欠かせないことも示したくれた。(管野吉信)

管野 吉信(かんの・よしのぶ)
1959年生まれ。日刊工業新聞社に記者、編集局デスク・部長として25年間勤務。経済産業省の中小企業政策審議会臨時委員などを務める。東証マザーズ上場のジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)の広報室長を経て、2012年に「中堅・中小企業の隠れたニュースを世に出す」を理念に、株式会社広報ブレーンを設立。
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