企業トップも「他人事ではない」都議会ヤジ問題 「失言がネット上に」の破壊力とは
2014.07.01 11:45
0
逃げ切れないのなら早めに非を認めることも重要
「夜討ち朝駆け」という言葉がある。新聞記者などが企業トップや高級官僚、政治家らの自宅を夜、朝に訪問して取材をすることを表す。企業トップが含まれるのは、企業の経営者は「公人」であり、プライバシーが限定される側面があるからだ。社会に生き、お客様に生かされる企業の経営者は「公人」であり、社会やお客様に背を向けた発言をすれば、しっぺ返しを受けることを覚悟しなければならない。ヤジを飛ばした鈴木都議は、5日後の23日に発言を認め、謝罪したが、逃げ切れないのなら早めに非を認めることも重要だ。ネット社会において企業トップは、プライバシーの場を含めて言動には十分注意しなければ大変なことになる。そのことを如実に示した都議会ヤジ事件だった。
ところで、ツイッターやFacebookを上手に活用したかに見える塩村都議だが、過去に出演した日本テレビ系の「恋のから騒ぎ」内で「恋人から1500万円の慰謝料を取った」といった趣旨の発言をしたことが蒸し返され、ネット上では批判的なコメントも増えた。ネット社会は善人も悪人も、さまざまな角度から検証される。もし、企業トップがこのような事態になったら、相手方の調査が欠かせないことも示したくれた。(管野吉信)