2024年 4月 19日 (金)

1年間の育休を突然Web申請 その時上司が心に誓った「彼女の復帰後の処遇」

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一年で一番、働きぶりを観察されているのは10月~12月

(4)10月~12月

「10月から12月の間に休むと、評価・査定が下がる可能性がある」

と漏らすのは、多数の日本企業の評価作りに携わる人事コンサルタント氏だ。そのココロとは?

「異動って大体、どの会社も3月ですよね? で、大概の人は、1~2月にその決定がされると思い、1~2月にやたら仕事を張り切るんです。
   でも、最近は異動の決定が前倒しになる傾向で、一年で一番、働きぶりを観察されているのは10月~12月の間なんです。
   ですから、この重要な時期だけは、会社の定休以外は極力休まず、いい仕事を集中的にしたほうがいい」

   秋の行楽シーズンだと浮かれている場合ではなさそうだ。


(5)ちょっとの用事で丸一日

   最近はイクメンの増加により、男性社員でも地域がやってくれる子どもの健康診断や授業参観などで、有休を申請する人が多い。大変にいいことだ。

   だが、厳密な上司の中には、「丸一日休むことか」と思う人もいるようだ。

   ある大手金融機関の管理職氏が言う。

「私も子どもを病院に連れて行ったり、平日の授業参観に出たこともありますから良く分かるのですが、あれって別に一日仕事じゃないですよね? 半日やそこらで終わります。だったら、あえて有休は申請せずに、遅刻届を出すなり早退するなりして、一度会社に来いよと思ってしまう。私がそうしていただけに、なぜ、あなたにはそれが出来ないんだと感じてしまうんです」
佐藤 留美(さとう・るみ)
ライター。企画編集事務所「ブックシェルフ」(2005年設立)代表。1973年東京生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒。出版社、人材関連会社勤務を経て、現職。著書に、『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『人事が拾う履歴書、聞く面接』(扶桑社)、『凄母』(東洋経済新報社)、『なぜ、勉強しても出世できないのか?』(ソフトバンク新書)、『結婚難民』(小学館101新書)などがある。
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