2020年 7月 12日 (日)

「空気を読む」を深読みする 常識と個性の関係とは

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   「空気」に関しては、ネットの定番テーマだと思う。空気なんか読むな!というのから、空気が大事だというのまで両極端な記事が沢山みつかる。

   空気を読んだほうがいい場合、読まないほうが良い場合というのに関しては、先日、ハーバード・ビジネス・スクールの研究に関する記事(WSJ)を読んで、うすうす思っていたことが、明確になった。

高級ブティックの店員は、ジャージの客のほうがお金持ちだと判定

「さて、経済学の授業を始めようか」
「さて、経済学の授業を始めようか」

   この研究では、服装について調査している。周りのひとの服装と違った服装をした場合の反応を調べている。

   一人だけ違った服装をしてきた場合、空気が読めないキワモノとみられるか、それとも個性的でユニークな人物であると肯定的な印象を持たれるか?

   ハーバードの研究は、まずは次のような調査から始まる。

   次の二人のどちらがお金をもっている人か?と聞いた。

・みなりのよい仕立てのよいスーツで入ってくる人
・ジャージのような相応しくない恰好で現れる人

   一般的なひとは、みなりのよい人のほうがお金をもっていると答えたが、ミラノの高級ブティックの店員は、ジャージの客のほうがお金持ちだと判定した。

「ジムに行く格好をした客は、それ以上着飾る必要がないほど自信がある」

というのだ。

   次は、大学教授について聞いたものだ。「ネクタイを締めきれいにひげをそった教授」と、「Tシャツを着て偽のひげをつけた教授」のどちらが尊敬できるかというアンケートに、学生たちは、Tシャツの教授を選んだ。

   これらの調査は、空気を読まない個性的な人物のほうが、肯定的にみられる場面があることを示唆している。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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