熱気球と一緒に企業知名度も「上がる」 被災地の子供たちの無料体験搭乗も
企業のイメージソング作曲と、それに合わせたビデオ制作
もう一つの事例は、音楽プロダクションのカラフルクリエイト(東京都台東区)。企業のイメージソング作曲と、それに合わせたビデオ制作を行っている。モノづくり受発注サイトを展開するNCネットワークの内原康雄社長個人が筆頭株主となり、2014年4月に設立した。アーティストは、Kado Junさんと伊吹唯さん。路上ライブを中心に活躍するシンガーソングライターで、ともにCDを手売りで10万枚前後販売している実績がある。実はこの2人は当コーナーが2014年2月4日に配信した「『路上演奏から武道館へ』の厳しい現実~」に登場しており、武道館公演断念後に内原社長が支援する形で新たな歩みを始めた。
特徴は、企業の社長にインタビューするとともに社内や工場を取材し、社員全員が笑顔で歌え、社外に向かってもアピールできる楽曲に仕上げていること。ビデオはプロモーションビデオのように楽曲に合わせたシーンを職場、工場、レクリエーションなどから選んで構成し、従業員が自分の会社や仕事に誇りを持てるように仕上げている。制作費は単独だと約200万円だが、バーチャル工場見学ビデオ(制作費約120万円)とセットで注文すると約120万円で合計約240万円と割安になるという。すでに10社ほどから受注を獲得している。すでに、路上演奏でメディアに掲載されている2人が「企業PRに一役」といった見出しで再登場する日も近いだろう。
メディアに掲載されるには「社会性」と「ヨソにない特徴」を磨き上げること。企業PR分野でこの2社は話題性もあり、条件を満たしている。(管野吉信)