厚生労働省の「若年者雇用実態調査(2013年)」によると、民間企業で働く35歳未満の若手社員の4人に1人が「転職したい」と考えていることがわかった。2014年9月26日、発表した。調べによると、正社員として勤務する男女あわせて25.7%(男22.0%、女31.3%)が「転職したいと思っている」と回答。転職時期については「30代まで」が約7割に及んだ。
理由(複数回答)は、「賃金の条件がよい会社にかわりたい」が44.6%でトップ。このほか、「労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい」が40.6%、「自分の能力が生かせる会社にかわりたい」が36.7%、「独立して事業を始めたい」が14.6%だった。
一方、最初に入社した会社は「すでに辞めた」という人は47.3%おり、約6割が3年以内に辞めていた。
現在の職に対する満足度では「仕事の内容・やりがい」に満足、やや満足と答えた正社員があわせて65.9%に及ぶ。その半面、「賃金」への満足度は、満足とやや満足の合計で36.5%だった。
13年9月の給与(額面)を聞くと、正社員は「20万~25万円未満」が33.1%、非正規社員は「10万~15万円未満」が28.8%で最も多かった。
なお、調査は2013年10~11月、全国の35歳未満の労働者(非正規雇用を含む)を対象に実施。約1万6000人が回答した。