東京では「自分を出さずにいく」べき? 「大阪から転勤」の苦悩と現実

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   秋は人事異動の季節。見知らぬ土地への転勤が決まり、期待と不安を感じている人もいるだろう。特に、関西から東京に転勤する人たちの中には、言葉や文化の面で、何かと『身構える』人も少なくない。

「何かあれば、関西弁で戦うぞ!」

東京に転勤だ!
東京に転勤だ!

   質問サイト、ヤフー知恵袋には、「大阪から東京に転勤が決まった」という人が、こんな投稿をしていた。「テレビなどでは、『東京は冷たい人の集まり』と言われているので、気を引き締めて上京しようと考えています」(2014年8月8日)。

   投稿者は、東京での生活において、「常に警戒心を持ち、下手なかかわりを持たず、自分を出さずにいこう」と考えているようだ。さらに、「何かあれば関西弁で戦っていこうとも考えています」と書いていることから、相当、気合が入っている様子が伺える。が、やはり不安はあるようで、「東京に行く際に、気を付けたほうがいいことってありますか?」と問いかけている。

   回答者からは、「東京の人といっても、日本各地から集まっているので、一概には何とも言えませんが」と前置きした上で、「私も関西出身で、一時期東京に住んでいましたが、関西人には何とも生きづらい土地です」との共感が寄せられた。ただ、投稿者が気にしていた「関西弁」については、「東京の人は、受け入れてくれる人は受け入れてくれる」という。また、別の回答者からは、「関西弁は、男性には不評ですが、女性には一部に限り大ウケします。お笑い好きの女性が多くなってきているためですかね」という、前向きな指南もあった。

   関西出身者にとって、東京で最初に戸惑うのは、「エスカレーターの立ち位置」。関西では、「右」が立ち止まる人用、「左」は歩きながら乗る人用だが、東京では逆だ。これを間違えると、「めちゃくちゃ白い目で見られます」とのアドバイスも寄せられた。

「大阪に帰りたい......」

   中には、東京で勤務しているものの、「大阪に帰りたくなってしまった」人もいる。ヤフー知恵袋では、「大阪の人に聞きますが、東京に転勤になって、東京に馴染めず、大阪に帰りたいと思ったことありますか?」との投稿があった(2011年9月15日)。多少の『ホームシック』にかかっているのかもしれない。

   質問には、同じく関西出身者からの「共感」が多く集まった。中でも、文化の違いを象徴する「言葉の違い」に、ポイントが集中しているようだ。大阪の会社から、3年間の東京支社赴任を経験した人は、「まあ、住めば都ですわな(笑)」といいつつ、「電車にひとり乗っていたときに、『関西人ムカツク。言葉を直さないし......』」という会話を、何度も耳にしてしまったという。確かに、子供の頃から馴染んだ言葉を「直さないからムカつく」と言われるのは辛い。

   そんな関西出身者たちの回答に混じって、東京の人からは、「すいません、東京です......」と遠慮しつつ、次のような意見も寄せられた。いわく、「その人が東京に馴染めないというよりは、周りの人間が、その大阪の人のノリ(?)に馴染めない、ついて行けない......」のでは、という。「郷に入っては郷に従え」ともいうが、どこへ転勤が決まっても、自分を押し殺さない範囲で、上手くやっていくしかないのだろうか。それとも......(KH)

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