2020年 7月 7日 (火)

業績伸び悩みは「社長の僕が悪いのか、社員が悪いのか」 そんな組織に欠けている「力」

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有能な「仕掛け型経営者」

   そんな質問に、N社長が答えます。

「僕はほとんど何もしていないよ。まわりのみんなが一生懸命やってくれているだけ。おかげで、知らず知らずに会社が大きくなってきたまでです。僕もDくんぐらいの年ごろまでは、あれもこれもと死に物狂いで働いていたかもしれないけど、元来怠け者の僕はそれも長くは続かなくてね。肩の力が抜けたら、不思議とうまく回るようになったのだよ。Dくんもいろいろ悩んでいるところを見ると、そろそろ力の抜き頃がきているんじゃないか」

   そう言うと笑顔でN社長はその場を立ち去ったのですが、成功した経営者ならではの含蓄ある言葉だなと私は思いました。

   N社長がいなくなった後に、D社長がポツリと言いました。

「N先輩はああ言うけど、そりゃ無理だって。今僕が力抜いたらうちの会社つぶれちゃいますよ。10年以上走ってなお走り続ける。一体僕はどこまで走り続けなくちゃいけないのか。片や先輩は、会社設立から10年になる頃には既にのんびり歩く風情で事業を発展させていたんですよ。そうならない我が社は、僕が悪いのか、社員が悪いのか」

   D社長は初対面でも分かる体育会系で、バイタリティあふれるタイプです。先輩経営者方の話では、若いけど努力家かつ類まれな営業力、推進力の持ち主で、あの若さで官民問わず次々地域人脈を広げ10年以上も立派に会社を存続させているのはたいしたものだと、評判は上々。有能な「仕掛け型経営者」として会社を引っ張っている様子がうかがわれます。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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