2024年 4月 19日 (金)

教員、保育士...資格系学部出身者は一般企業に就職できない?

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   前回は資格がないと嘆く学生が資格を取ると丸くなる、という話でした(ウソ)。

   今回はその逆、資格取得が前提の学部に所属している学生が就活に臨むとどうなるか、これがテーマです。資格がなければないで苦労。あればあったで苦労。隣の芝生は青く見えるとはよく言ったものです。

資格系学部生が苦戦を思い込む理由

資格の勉強、勉強っと
資格の勉強、勉強っと

   資格のない学生からすれば、資格を持つ学生はうらやましい限りです。

   確かに、その資格を生かした業界・職業に就職する分には何の問題もありません。問題はそれ以外、すなわち、持っている資格とは無関係の業界・企業に就職しようとするときです。

   非常に多いのが教員養成系学部。それと、一般大学・学部で教職課程を履修している学生です。どちらも、教員免許取得を目指し勉強を続けるのでいいじゃないか、と思うのですが、当の学生は必ずしもそう思ってはいないようです。

   捕まえて話を聞くと、就活前にはほぼ全員が口をそろえて言います。

「教員免許があるのに、なんで民間なのって聞かれそう」
「先輩の学生は、『どうせ教員になるのであって、うち(民間企業)は本命じゃないんでしょ』と圧迫面接で落とされた」

   教職課程の学生だと、しまいにはこういうことを言い出す学生もいます。

「いっそのこと、教員免許を取るのをやめようと思います。でも、せっかく頑張って続けてきたので取っておきたい気持ちもあるし・・・。どうすればいいですか?」
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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