2020年 7月 15日 (水)

「女性が社会進出すれば少子化になる」は妄想だ

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世界が採用した処方箋は「女性の社会進出をさらに後押しする」


下記表より筆者作成
下記表より筆者作成

   ちなみに、女性の社会進出と並行して出生率が低下するという傾向は、戦後、先進各国で見られた現象だ。そして、やはり「女性の伝統的な役割を無視したからだ」という議論をする人も(40年くらい前には)各国で見られた。


   でも、その後に世界が採用した処方箋はそうした議論とは真逆に「女性の社会進出をさらに後押しする」というものだった。出産や育児がキャリアにマイナスにならないような流動的な(要するに敗者復活の容易な)環境を作るのが目的だ。実際、出生率を2.0近くに回復させることに成功した先進国は、女性の社会進出度でも優等生だ。


●図の合計特殊出生率は「WHO世界保健統計2014年」より、女性の社会進出度は「世界経済フォーラム・ジェンダーギャップ指数ランキング2014年」より
●図の合計特殊出生率は「WHO世界保健統計2014年」より、女性の社会進出度は「世界経済フォーラム・ジェンダーギャップ指数ランキング2014年」より

   一方で、イスラム圏のように、まだまだ男尊女卑で高い出生率を維持している国もある。




   もちろん、世界有数の経済大国であり、別にイスラム文化圏でもない我が国がどちらの道を目指すべきかは明らかだろう。というわけで、女性が社会進出するから少子化になるんだぜ的なことを周囲に話したり、堂々と著名人がコラムに書いちゃったりするのは、おつむが(イスラム過激派組織)イスラム国レベルだと宣言するようなものなので、良い子は真似しないようにしましょうね。(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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