2024年 4月 26日 (金)

「起業20年後には5割が消える」なか、「目のつけ所」で大躍進の会社

岐阜から「看板業界革命」

   一方、岐阜県岐阜市にある文化社は、看板、のぼり旗、ビニール幕などの通信販売で地方のハンディを克服し、全国から月1000件以上の注文が寄せられている。不動産、塾、ラーメン店などの業種・用途別、のぼり旗、駐車場用、スタンドなどの製品別に19店舗をネット上で運営し、取引顧客数を2004年の1万4000社(人)から2014年には6万社(人)に拡大した。インターネットの活用による販路拡大を徹底し、看板業界に革命をもたらした。2006年には岐阜県から「岐阜県IT先進化企業表彰」を受け、FC岐阜(岐阜フットボールクラブ)のオフィシャルスポンサーとなるなど、地域貢献にも力を尽くしている。近藤浩史社長は毎月2~3回は東京に来て、東京におけるネットワーク構築にも精力的に活動している。同社はいま、駐車場などの路面に、簡単に文字や数字を表示できるスプレー吹付用ブリキプレートが大ヒット中。これまで目立ったメディア掲載はないものの、メディアに登場する日は近いだろう。(管野吉信)

管野 吉信(かんの・よしのぶ)
1959年生まれ。日刊工業新聞社に記者、編集局デスク・部長として25年間勤務。経済産業省の中小企業政策審議会臨時委員などを務める。東証マザーズ上場のジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)の広報室長を経て、2012年に「中堅・中小企業の隠れたニュースを世に出す」を理念に、株式会社広報ブレーンを設立。
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