「去ってほしい社員の条件」掲示が話題 「経営者の責任転嫁」か「面白さ追求する余裕の表れ」か

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「無礼な言葉」と反発も

   この投稿が、朝日新聞が運営するメディア「withnews」にも紹介された(15年1月2日)ことで、ツイッター上でも話題になった。

   「条件」の文面が、社員に対して厳しい印象を与える内容のためか、

「バカな。去ってほしい社長の無礼な言葉」
「ネタでもこれはないわ。不平不満から知恵が生まれるのに矛盾してる」
「入社させたのはお前の責任でもあるだろ?それを去って欲しいとか、責任転嫁してるのはどっちかと」

などと、「面白がって写真を撮って」いた社員とは対照的な反応も目立った。

   実はこの額縁は、川上氏が出演した「カンブリア宮殿」(テレビ東京系、12年5月24日放送)にも登場し、「鈴木氏から譲られたもので、『これを飾っていた会社は潰れた』」ということも紹介されていた。

   スマイルメディア代表取締役の高橋誠氏は、自身のブログ「点をつなぐ」(12年6月1日、Itmedia オルタナティブ・ブログ)でこれを取り上げた。

   鈴木氏からもらったものを飾っているだけ、という川上氏について「こういう人を食ったようなところが面白いですね」と評価し、「飾っていた会社は潰れた」ことについては「この内容の文面がネガティブなので、無意識のうちにそのネガティブさに捕らわれてしまう社員が多かったのではないか」などと指摘。

「脳はポジティブとネガティブの区別がつきにくく、たとえば『遅刻をしない』というと『遅刻』にとらわれ逆に遅刻してしまうので、『時間を守る』のように書いたほうがいいということです」

として、「会社に残ってほしい社員の条件」としておけばよかったかもしれない、と書いている。

   川上氏の手に渡った経緯や鈴木氏の言葉を踏まえると、ジブリもドワンゴも「逆教訓」としてこれを飾ったのかもしれない。(MM)

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