2014年は企業の情報漏えい発覚が度々騒がれた年だった。ベネッセやJALなど一流企業の漏えいを受け、改めて情報管理体制を強化した企業もあっただろう。そんな中、またしても企業の情報管理が「甘い!?」と思われるような事態が発生している。何と、一部ネット上で「Google検索で社外秘資料が見られる!」と騒がれているのだ。「ウチの社内のはないよな・・・」と戦々恐々あなたの会社は大丈夫?騒ぎの発端となったのは、2015年1月6日に投稿されたこんなツイートだ。「Googleの検索欄にfiletype:pdfと入れるとpdfファイルを検索してくれるので、一部の論文を検索するのに便利な時があるのだけどふと『filetype:pdf社外秘』で検索かけたら、なんか首がたくさん飛びそうな結果が出た」ツイートに添付された検索結果のスクリーンショットには、「社外秘」「依頼書」「同意書」などの単語が並び、何となく物々しい雰囲気を感じさせた。このツイートが拡散され、「いいのか、これウチの社内のはないよな・・・」「日本企業の情報の取り扱い方がザルすぎる」「自分の会社名をくっつけて検索してホッとしていますw」など、多数の反応が寄せられた。騒動後に消えたPDFファイルも戦々恐々とする人々が続出した一方で、「別に大したことじゃないよ」と指摘する声も上がった。15年1月18日時点で「filetype:pdf社外秘」でヒットするページをいくつか見てみると、記入後に「社外秘」とされる依頼書や申請書類のテンプレートや、あまり重大な情報は記載されていないとみられる営業資料が多い。ツイート主も含め、単語の物々しさに釣られて「何かヤバそう」という空気が広がった、ということかもしれない。ただ、この騒動の影響か、ツイートが投稿された時点ではヒットしていたPDFファイルのうち、1月18日までにURLをクリックしても見られなくなったものもあり、そうしたものは本当に社外秘ファイルだったのかもしれない。(MM)
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