2024年 4月 19日 (金)

3か月間「毎日5時間残業」でも手当なし これを機に 「以前の残業分」もまとめて請求できますか?

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   寒い日が続いていますが、みなさんは風邪やインフルエンザなどで体調を崩されてはいないでしょうか?1月は、新年会や挨拶回りで外に出ることが多いうえに、年末年始で溜まった仕事を片付けるために、頑張って残業して体調を崩してしまう人も多いかと思います。

   今回は、体調を崩してしまいプロジェクトを外された人物のエピソードをもとに、「残業代の請求」について考えていきます。(実際の事例を一部変更しています)

プロジェクトから突然、外され「特別ボーナス」なし

あんなに残業したのに・・・
あんなに残業したのに・・・

   「仕事ができる」と上司に評価され、大きなプロジェクトを任されるようになりました。

   私の会社は「残業代が出ない」慣例になっているのですが、仕事量が増えたため、毎日5時間ほどの残業をしなければならなくなりました。

   3か月ほど残業を続ける日々を過ごしながら、もうすぐプロジェクトのゴールもみえてきたとき、疲れからか風邪を引いてしまい、会社を3日、休んでしまいました。

   回復後に出社すると上司に呼び出され、「今回、プロジェクトから外すことにした。大事なプロジェクト中に、また体調を崩されても困るからね」

と言われ、ゴール間近だったプロジェクトから、突然外されてしまいました。

   その後、引き継いだ担当者は特に苦労することなくプロジェクトを成功させ、特別ボーナスをもらっていました。が、私には何もありません。自分で言うのも何ですが、成功への道筋をつけたのは、体調を崩しながらもプロジェクトを進めてきた私だ、という自信があります。それだけに、私が無視された形なのは信じられません。

   正直、頭に来ました。特別ボーナスで無視されるなら、プロジェクト中の残業代だけでも、いえ、できればそれ以前にも行っていた残業代も含めて払ってもらいたいです。どういう手続きをしたらいいでしょうか?

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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