2019年 9月 21日 (土)

同期が流した「根も葉もない」噂で「クビ寸前」に 名誉棄損で訴えるコトはできますか?

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   早いもので2015年も、もう2月に入りました。今年(2015年)から、大学3年生に対する「就活(就職活動)解禁」日が、従来の12月から3月1日に繰り下がったため、まもなくの本格スタートとなりますね。そわそわしている学生さんも多いかもしれません。

   今回は、厳しい競争を乗り越えて入社したのはいいものの、「同期の冗談発言」がきっかけでクビ寸前まで追い込まれてしまった新卒者のエピソードをもとに、「名誉棄損」について考えていきます。(実際の事例を一部変更しています)

「上司に気に入られようと、(私が)毎週、一緒に飲みに行っている」

飲み会での冗談が・・・
飲み会での冗談が・・・

   私は昨年、ある企業に新卒で入社しました。

   同期入社の人数は約30人と多すぎない規模もあってか、互いにとても仲良くしていました。 しかしある日から、

「上司に気に入られようと、(私が)毎週、一緒に飲みに行っている」

という根も葉もない噂が同期の間で広まり、同期のみんなから白い眼で見られるようになってしまいました。

   私は、上司を含め同じ部署の先輩方と、数人で一緒に飲みに行ったことはありますが、歓迎会など数えるほどで、「毎週」なんてとんでもありません。それに、「上司と2人きりの飲み会」にも行ったことはありません。

   仕事で頑張って上司に認めてもらいたい、という気持ちはありますが、仕事以外のことで「上司に気に入られよう」と活動する気はありません。一部の同期には直接、噂を否定したのですが信じてもらえませんでした。

   同期の冷たい視線や態度に耐えられず、次第に会社にいることが苦痛に感じはじめ、仕事が手につかなくなり、さらには会社を時折休んでしまうようになりました。

   こういう状態が続いたため、上司らからは、遠回しながら「会社を辞めてほしい」というニュアンスを感じるようになり、今度は「(私が)クビ寸前だ」という噂も流れ始めました。

   そんな中、「最初の噂を流したのは同期男性のA」という情報が入ってきました。

   勇気を出してAに聞いてみると、

「飲みの席で冗談半分に言ったら、どんどん広まってしまった。別に広めるつもりはなかった」

という答えが返ってきました。

   Aは、「悪気があって言ったわけではない」ということを強調してくるのですが、納得がいきません。「名誉棄損」で訴えることはできるでしょうか?ことの発端はAであることは本人も認めているし、間違いありません。複数の同期もそう証言しています。

岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業後、首都大学東京法科大学院から都内法律事務所を経て、アディーレ法律事務所へ入所。司法修習第63期。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物が好きで、最近フクロウを飼っている。「弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ」を更新中。編著に、労働トラブルを解説した『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。
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