転職には「嫌われる覚悟」が必要だ 「お世話になった人に申し訳ない」気持ちを突破せよ

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   2015年が始まったと思ったら、あっという間に年度末の足音が近づいてきた。今の職場に不満がある人のなかには、新年度からの心機一転を目指して、転職活動の真っ最中という人もいるかもしれない。

   転職情報サイトを手がける、キャリアデザインセンター(本社・東京)によると、1~2月は、4月入社を狙って、転職活動をする人が増えるという(「転職するなら『4月入社』より『10月入社』狙い?!転職市場の年間動向をウラ読み」2013年3月13日)。波に乗って、いさぎよく転職できればいいが、なかなか、そうもいかないケースもあるようで・・・。

人間関係に縛られていると、「辞めづらい」と感じる

お世話になりました
お世話になりました

   ツイッターでは、「仕事を辞めたいのに、なかなか一歩が踏み出せない」と、悩みを吐露するつぶやきが目立つ。「忙しすぎて、転職するヒマもない」という人もいるが、「人間関係が良すぎて・・・」とか、「お世話になった方もいるから、辞めづらい」という理由も、案外と多い。

   「うちの会社、人間関係はいいから逆に辞めづらいかな。だから新しい会社に入ったら人間関係で苦労する可能性大なんだよね」という人もいれば、「友達見てて、人数少ない会社で辞めづらい『雰囲気』作られちゃうとしんどそうだな~と思う・・・」、「事務のお姉さん、話しやすくて好きだなぁ。こういう人がいるから仕事も辞めづらいのだよ」など、職場にいる「いい人」や「雰囲気」の力で、転職に迷いが出ている人も多いようだ。

   確かに、職場が和気あいあいとしている中、いきなり「辞めます」とは、言いにくい。場合によっては、その雰囲気をぶち壊す「裏切り者」扱いされる可能性も、ゼロではないからだ。

「いい人」のままでは転職できない?

   「職場の雰囲気が良いから転職できない」とか、「お世話になった人に申し訳ない」という人に対して、「覚悟が足らない」と、喝を入れる人もいる。エグゼクティブ層を対象とした人材紹介会社の代表、丸山貴宏氏だ。彼は、ダイヤモンド・オンラインのコラム、「『いい人』のまま辞めるのは絶対不可能 転職したいなら『裏切り者』になる覚悟を持て!」(2014年2月10日)で、次のように説く。

   一般的には、転職を決めた後、勤務先には「退職の意思」と、「これまで世話になったお礼」を伝え、いつまでに何を引き継げばよいかを話し合うだけだ。しかし、「『それでは義理を欠く』と考え、上司や経営者に相談モードで話をしてしまい、ズルズルと辞められなくなるケースもあるという。優秀な人であればあるほど、会社から強く慰留され、すんなりと辞めるのは難しい。情がわいて、つい「八方美人的な態度」を取ってしまう人もいるそうだ。

   結果的に、せっかく決まった転職を、断念せざるを得なくなる場合もある。それどころか、一度「退職」の意志を伝えたことで、「裏切り者」扱いされ、職場での居心地が悪くなることすら、あるそうだ。「いい人」のままで、辞めることはできない。退職したいなら、一時的に「悪者になる覚悟」も必要なのだ。

   ツイッターでは、記事を受けて、「辞める時は報告モードで・・・メモメモ」とか、転職時に、勤務先との関係が悪くなっても、「自分を裏切るよりはマシだよね」と、気持ちを新たにした人もいるようだ。もちろん、転職する人が、必ずしも「裏切り者」扱いされるとは限らないし、業界や会社の雰囲気にもよるだろう。が、退職時には、最近流行りの「嫌われる勇気」(岸見一郎著『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』)を持っておいて、損はなさそうだ。(KH)

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