時は卒業シーズンまっただ中。晴れて卒業を迎える人々は、進学や就職など、4月からの新生活に期待と不安を抱えて過ごしていることだろう。一方、「不安しかない」人も少なからずいるようだ。ネット上では、「卒業間近なのにまだ就職が決まってないんです・・・」という声が散見される。「派遣で頑張ってみて」「中小を狙おう」具体的なアドバイスが早く進路を決めたい!女性向けのコミュニティーサイト「GIRL'STALK(ガールズトーク)」に、「卒業まで2週間」という22歳女性の悩み相談が投稿されている(2015年3月8日)。「結局就職先決まらなかった・・・」という相談者。「学校卒業した後ってどうすればいいのかなもっと就職先見つからなくなるよね?」と途方に暮れている。「親に迷惑ばっかかけてて最低」「親孝行したいよ・・・」と、親への申し訳なさが強いようで、「毎日泣くの我慢して頑張ってる。どうしたらいいのかな」とかなり参っているようだ。コメント欄には、「まずはMOS(エクセル・ワードなどの利用スキルを証明できる資格)を受験してください。officeのVerはこの際問いません。次に複数の派遣会社に登録します。その際に『紹介予定派遣』を取り扱っている大手に絞り込んでください。(中略)半年程、無遅刻無欠席できっちり与えられた仕事をこなしてください。その後、担当に『正社員として働きたい旨』を伝え紹介予定派遣の面接をこなしてみてください。(中略)派遣でも1年勤めあげれば転職エージェントも紹介してくれます」「中小でもこれから成長が見込める優良企業はあるのだし、大手に人材を奪われて新卒を確保できなかった企業もあるはず。固定概念にとらわれないで残り時間で新卒採用目指しましょう。大学の就職課もフル活用。親御さんや親戚関係、大学の先輩などのツテはないか片っ端から当たりましょう。(中略)何でも吸収してやってみるという素直さが新入社員には一番大事で、変に自分の能力や学歴に驕りのある人は扱いにくいと敬遠されますから、礼節とやる気と素直さアピールで!」など、先輩から具体的で愛あるアドバイスが寄せられている。こうした声を受けて、相談者も「3月いっぱいまで頑張ってみたいと思います!」とコメントしていて、多少前向きになれたようだ。「同じ既卒就活生との出会いで頑張れた」経験者は語る悩んでいるのは、今回の相談者だけではないようだ。ツイッターを見てみると、「就職先決まってないのに来週卒業式とかクソ面白い」「卒業とかそんなことより就職決まってないの事件なんだけど」「今月で短大卒業するんにまだ就職決まってないとか唯の親不孝野郎」など、同じ状況で悩んでいる人が少なくない。既卒者・フリーターのための就活応援サイト「既卒Navi」には、既卒で就活し内定をゲットした人の体験談が掲載されている。教員志望のため全く就活をしていなかったが、採用試験に落ちてしまい、行くあてがなくなった、という12年卒の人は、東京の知人宅に居候して5月上旬から既卒就活を始めたという。履歴書の添削や面接練習、相談などを新卒応援ハローワークで行いつつ、その場で「合同面接会あるから行ってみれば?」と勧められて行った面接会で気になった会社を受けたところ、そこに合格して内定。無事、スポーツジムでの受付という仕事をゲットしたそうだ。他にも色々な会社説明会やセミナーに参加し、そこで既卒者と出会ったことも前向きに頑張る力につながったという。「就活は一人でやるより、仲間を作ってやった方がいい!!!!と感じた。仲間ができることによって相談もできるし、切磋琢磨できた」「最初は、今からやって仕事なんて見つかるわけない・・・くらい不安だった。しかし、仲間を見つけてからは頑張れた気がする」と振り返っている。(MM)
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