2019年 5月 25日 (土)

就活で自殺しないように、活動を始める前の心得

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   就職活動が始まった。この連載でも、就職活動について何回か取り上げようと思う。

   就職活動を始める前に、肝に銘じておいてほしいことを幾つか書こうと思う。

   就職活動のニュースで一番悲痛なのは、就活自殺だ。

   100社も200社もエントリーをして、ずっと就職活動をし続けたのに、一社も内定を得られない。自分が否定されたように感じて、行き詰まって、自殺を選んでしまう。就活シーズンの終盤に、毎年報じられる。

就活をめぐる勘違いと大学受験

人生、いろいろあるさ
人生、いろいろあるさ

   どうしてか、就活というと、(時々制度が変わるが)3年生後半から4年生前半にかけてのある時期に、一斉にみんながスタートするので、あたかも公平で、就活さえ上手くやれば、どんな学生にもチャンスがあるように勘違いをしてしまう。

   確かに、スタート時期は一緒だが、実際には、スタートした時点で勝負が付いているのだ。それまでの人生や学生生活で、社会人としての基礎を鍛えて、行動様式や思考法、基礎的なスキルや語学などにおいて、秀でているものが内定を取るのであって、就活の時期を上手にこなせたら内定が出るのではないのだ。

   大学受験と比較したらすぐ理解できるだろう。大学に合格できるかは高校卒業(や浪人期間)までの積み重ねであって、一斉に行われる入学試験は、そのテストに過ぎない。

   もともと学力のない学生が、入学試験をいくらたくさんうけてみて、頑張りをみせたところで、実力以上の大学に受かることは無い。

   就活も実は同じで、いくら就職活動を続けようが、100社受けようが200社受けようが、その時点で実力が伴ってなければ、どれだけ面接をこなしても、内定がゼロになるのは、必然の結果だ。

   大学受験だったら、当たり前すぎて同情すらされない結果であるし、本人だって自覚しているのだろうが、これが就活だと、本人も周りも勘違いする。

   学生「なぜ内定が出ないのか・・・」

   マスコミ「100社もうけて内定がでないなんて社会はおかしい」

   しかし、よくよく考えたら、そんなわけがないのである。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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