仕事ができる人に共通する『人間力』チェック あなたは平社員級、それとも社長級!?

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   いま仕事のできる人に共通する能力として『人間力』が注目されています。今回は、この人間力というビジネススキルの高め方について、株式会社ネクストエデュケーションシンク代表取締役で、本郷人間塾の理事長を務める斉藤実氏に解説してもらった。

「高い」人と「低い」人のそれぞれの特徴

   『人間力』という言葉は、耳にしたこともあると思いますが、ビジネスシーンだけでなく、政治やスポーツ、芸術や芸能など、様々な分野でも注目されており、「優れたリーダー達が持っている高い人間性からなる能力」という広い意味で使われています。

   ここでは、多くの企業の経営者が、ビジネスを成長させるために、社員にぜひ身につけてもらいたいと言っている、仕事ができる人に共通する『人間力』についてポイントをお伝えします。

   まず、『人間力』が高いといわれる人はどんな人なのか、特徴を挙げてみます。


●『人間力』が高い人とは?

   信頼できる人/誠実な人/責任感がある人/器の大きい人/ビジネスを創れる人/リーダーシップがある人/正しい決断ができる人/先見性がある人/洞察力がある人/広い見識がある人/人に優しい人/頼れる人/安心して心を許せる人/高い志や理想をもっている人/相手の気持ちを察することができる人/思いやりがある人/人情がある人/知性や知恵が高い人/人の話を傾聴できる人/ついて行きたいと思う人/人を育てる人/部下の面倒見がいい人/人間性が豊かで温和な人/人徳がある人/勇気がある人/気配りができる人/人を助ける人/社会や人のために動く人・・・などです。


   反面、「人間力」が低いと言われる人の特徴は、


●『人間力』が低い人とは?

   信頼できない人/人の話を全く聞かない人/偉そうに見せる人/金儲けだけしか関心がない人/金持ちであることをひけらかす人/威張っている人/人を力で支配しようとする人/責任を取らない人/他責の発言が多い人/自己中心的な人/ずるく立ち回る人/人を騙す人/人を陥れる人/利己主義の人/発言が軽くて浅い人/ネガティブな発言ばかりの人/人を攻撃する人/いじめをする人/嫌味ばかりいう人/いつまでも成長がない人/易きに流れる人/上司の顔色ばかり気にしている人/頼ってばかりいる人/理性が感じられない人/主体性がない人/本質が見えない人/自分の頭で考えない人/自己確立してない人/リスクを取らない人/視野が狭い人/人に配慮がない人/品性のない人・・・などと要素がいくつも出てきます。

『人間力』は持ち味によって異なる

   『人間力』が低い人は、どうしてこうも社会的に厳しい評価となるのでしょうか。

   そこには、人間が社会的に生きていく上で、他の人たちとどのようにコミュニケーションをとり、どう振る舞って生きたらよいのかという、人間として他者と助け合い平和に共存し、協働して暮らしていくための重要な知恵、人間関係の要素、哲学が潜んでいるからなのです。社会でもビジネスでも人間同士の信頼関係が最も重要といわれる所以です。このことは世界共通であり、またサルの社会においても同様なことが見られます。

   「コンピテンシー(competency)」という心理学や人材の活用シーンで使われる言葉があります。「高業績者に共通に見られる行動特性」と訳され、企業での人事考課や、採用の基準としても使われています。

   『人間力』とは、それらの「高業績を上げる個人の行動特性」である単一の「コンピテンシー」を、いくつか組み合わせたものです。そして優れたリーダー達は、その人ならではの、魅力的な人を惹きつける「コンピテンシー・セット」を形作っているといえます。

   単一のコンピテンシーの組み合わせは無限と言っていいほど多様であり、その独自の組み合わせを選択し身につけてきたのは、まさにその人の資質、性格、価値観、考え方、行動、経験が混然一体となった『生き方・人生そのもの』であり、それこそがその優れたリーダーが醸し出す『人間力』として、独特の魅力や共感、信頼感となり、人を惹きつけ感動させるものの正体なのです。

   このことは、「コンピテンシー」の面から、企業の構成社員全体を、アセスメントによる測定をした結果、ほぼ全ての組織の階層では、一般社員<主任<課長<部長<事業部長<経営者、の順に、高くなっていることからも確認できます。

   特に、「コンセプチュアルスキル」(概念化能力)といわれる「物事の本質を把握する能力」の面では、その差が顕著に表われてきます。

   つまり、仕事ができる人、高業績を上げる人、社会で活躍している人は、共通して『人間力』が高いといえるのです。

『人間力』を高めるための行動・考え方40<チェックリスト>

   では『人間力』を高めるにはどうすればいいのでしょうか。

   『人間力』を高める行動・考え方ができているかについて以下<チェックリスト>を作成してみました。40のうち、あなたはいくつチェックが付きますか? あなたの『人間力』のレベルとその職位が分かります。


□リーダーシップを発揮している。
□失敗を恐れず変革にチャレンジしている
□常に時代の変化・進化に対応している
□人の気持ちがわかる
□先見性がある
□営業センス、ビジネスセンスを持っている
□目標に向かって努力を惜しまない
□情熱を持っている
□好奇心が強い
□課題を発見し、解決する能力を持っている
□正しいと思うことは決して諦めず実行する
□価値創造を行っている
□修羅場体験をたくさん経験している
□仕事から逃げない
□グローバルビジネスにチャレンジしている
□主体的に仕事に取り組んでいる
□大局観がある
□部下を育成できる
□人を褒めるようにしている
□経営視点を持って仕事をしている
□誠実に仕事ができる
□やるからには№1、ONLY ONEを目指している
□何事もポジティブに考える
□失敗の原因をきちんと考えて次回は改善する
□信頼されるような行動を心がけている
□人に優しくするようにしている
□困っている人は助けたい
□チームメンバーを信頼している
□任された仕事には責任を持つ
□物事の本質を見る洞察力がある
□人の役に立つことをしたい
□社会や世界のためになる仕事をしたい
□人を裏切ることはしない
□いつも新聞やニュースを見て視野を広げている
□読書が好きで考えたり知識を拡げたりしている
□物事を客観的かつ総合的に見ようとしている
□人の話を傾聴できる
□自分を磨くため自己啓発を行っている
□専門性を3つ以上持っている
□有言実行を実践している


【集計結果の見方】

チェック項目の合計数

1:あなたは経営者級  □30以上
2:事業部長級     □25~30
3:部長級       □19~24
4:課長級       □14~18
5:主任級       □10~13
6:一般社員級     □6~9
7:新入社員級     □3~5
8:学生級       □0~2


   集計結果はいかがでしたか? これらは意識して行動しているうちに高めることができますのでトライしてみてください。いずれにせよ、意識変革や行動変容への目安にして、一つ上の職位を目指していただければと思います。

(月刊『人事マネジメント』編集部/2014年11月号~2015年4月号連載「人間力講座」株式会社ネクストエデュケーションシンク代表取締役・斉藤実著)

上場・中堅企業の人事・総務部門に多くのコア読者を持つ月刊ビジネス誌。専門性の高い著者・ベテラン記者らによる鋭利なコンテンツラインナップが評判。1991年創刊以来、これまでの取材先企業は1,000社を超える。本連載では月刊『人事マネジメント』掲載記事をJ-CAST会社ウォッチ企画として抄録し公開している。
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