2024年 4月 20日 (土)

これで気兼ねなく有休取れる!? データが示した「休暇で生産性が上がる」

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   「日本人は仕事を休まない」と、よく言われる。旅行予約サイト運営などのエクスペディアが毎年発表する有休消化率の世界ランキングでは下位常連で、政府が「企業への有休消化義務付け(5日)」の法改正案を国会に提出するほどだ。

   休暇を取らない理由として「職場に気を使ってしまう」を挙げる人は少なくないが、今度からこう言えば休みやすくなるかも!?

「仕事の生産性を上げるために、お休みをいただきます!」

有休全消化で1600億ドルの利益に!?

休むのも仕事のうち!?
休むのも仕事のうち!?

   米国のウェブメディア「ELITE DAILY」に、「It's Proven That You'd Be More Productive If You Took More Vacations(休暇を取れば生産性が上がると証明された)」という記事が掲載された(2015年1月12日)。

   米国も有休消化率が低いことで知られるが、記事では「人にとって、太陽光、新鮮な空気、休息、そしてリラクゼーションが必要」と訴えている。

   ニューヨークの総合診療医であるナターシャ・ウィザーズ氏は、

「休息、リラクゼーション、ストレスを減らすことが、幸福と健康のために非常に重要です。これは運動や瞑想といった日常的な活動でも達成できますが、休暇を取ることも重要です」

と記事の中で語っている。

   米国の経営学誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」には、従業員が幸福を感じている時、生産性が向上し売り上げが増加。さらに従業員が創造的かつ協力的にもなるという調査結果が掲載された。

   さらにリサーチ会社「オックスフォード・エコノミクス」の14年の研究では、米国人が有休を全て消化した場合、国全体で1600億ドルの利益が生まれ、210億ドルの税収増も見込めるとされている。

「もともと生産性が高いから休みが取れるんじゃ・・・」

   この記事が日本のウェブメディアでも紹介されたことでにわかに話題に。ツイッターなどでは、

「大いに休み!大いに働く!!皆さんもっと有休取得しましょうね!!」
「当たり前だろ。働いて稼いだ金を好きに使う時間。使い続けてる脳を休ませる時間が無きゃいい仕事なんか出来るわけ無い」
「いかに効率的に仕事を終わらすか?企業もこういう風にやって欲しいですね。そして皆遊んでお金を落として経済を活性化させたら良いのに」

など、記事への賛同や、休暇取得を奨励する声が多く上がっている。

   一方で、

「『もともと生産性の高い人だから休暇が取りやすい』んじゃないのか」
「『休暇を多く取る人は生産性が高い』というか『能力が高く生産性の高い人間は裁量しやすい職場・立場にいる』ってことで、シフト勤務やハードなルーチンワークや飲食店なんかで働いている人にはご縁のない話ですね」

と、「休暇」と「生産性」の因果関係には懐疑的な見方も。

   生産性の向上を言い訳にしなくても、与えられた有休は気兼ねなく消化できる社会になればいいのだが・・・。(MM)

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