「3Dプリンタ」で胎児の姿 目の見えない母親のために再現

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   「3Dプリンタ」は、障がいがある人にとっても、活用の可能性がありそうだ。

   世界的なおむつブランド「Huggies(ハギーズ)」が、3Dプリンタを活用したブラジル市場向けのキャンペーンを展開した。主に、目の見えない妊娠中の母親を対象としたもので、その動画が2015年4月30日にYouTubeで公開された。

指で触れた時、母親は・・・

3Dプリンタで赤ちゃんの模型が出力された
3Dプリンタで赤ちゃんの模型が出力された

   妊娠中の健診では、母親のおなかのエコー画像などで胎内の赤ちゃんの姿を確認することがある。しかし、目が不自由な母親はこの映像を見ることができない。

   そこでハギーズは、3Dプリンタの技術を使って、母親に胎内の赤ちゃんを「感じて」もらうことにした。視覚ではなく「触覚」を使って。

   公開された動画では、検診中のモニターに胎内の赤ちゃんの画像データを映し出し、コンピュータでその画像を解析する。さらに、立体の模型を作るためのデータを作成。それから15分という短時間で3Dプリンタ専用の素材で出力し、病室に横たわる母親の手元に届けた。

   母親は、胎内の赤ちゃんをかたどった像に手で触れ、鼻などのパーツが自分に似ているのか父親に似ているのかなど、嬉しそうにたしかめた。模型の上部には「I am your son.(僕はお母さんの子どもだよ)」という言葉も点字で描かれていた。感極まったのか、母親は少し涙ぐんでいた。

   おむつは出産「後」に使うもの。だが、妊娠から出産までの特別な時期に母親に寄り添う企画を実施することで、ブランドイメージを高めようとするねらいがあるものと思われる。動画に出演した女性も、触覚を通じて母親としての自覚を強くしたことだろう。(岡徳之

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