米ドミノ・ピザが、ピザの新しい注文サービス「AnyWare」を2015年5月20日から開始した。頻繁にお気に入りのピザを注文する得意客を対象としたものである。これまで利用者は、電話やウェブサイト、モバイルアプリなどで注文していた。本サービスでは、最新のテクノロジーを活用することで、これまで以上にさまざまな場所から注文し、事前登録した場所に配達してもらうことができるようになった。特別サイトで、そのサービス内容を説明している。ツイートするだけで注文完了新サービス開始を告知するドミノ・ピザのツイート新しい注文の手段は5つある。1つめは「ツイッター」。ドミノ・ピザのアカウント宛に「EasyOrder」というハッシュタグとピザの絵文字をつぶやけば、これで注文完了だ。2つめは、スマホの「音声認識機能」。ドミノ・ピザのアプリに搭載された音声認識機能を起動し「Iwantmyeasyorder.」と言えば、登録したお気に入りのピザが注文される。3つめは「テレビ」。サムスンのスマートテレビに対応した専用のテレビアプリを起動すると、登録した、もしくは過去に注文したピザが表示されるので、選択して注文できる。4つめは「スマートウォッチ」。話題のAppleWatchは非対応だが、まずアンドロイド対応のスマートフォンにドミノ・ピザのアプリをインストールし、それをスマートウォッチなど起動して、注文することができる。最後の5つめは特に驚きだが、「クルマ」からも注文することができる。「SYNCAppLink」という車載アプリを搭載したフォード製のクルマに限られてはしまうが、まず、スマートフォンのドミノ・ピザアプリをインストールし、そのアプリに自分のアカウントでログインする。そのままの状態で、今度は、SYNCAppLinkに対応したドミノ・ピザの車載アプリを、車内で「MobileApps」「Domino's」と声に出してつぶやき起動する。これでスマホを操作することなく、音声だけでスマホアプリを操作することができるようになる。続いて「PlacemyEasyOrder」と言うと、登録したお気に入りのピザが注文される。クルマでの帰宅中などに注文できれば、家に到着してまもなくピザが届くので便利そうだ。新サービスを紹介するウェブページによれば、ドミノ・ピザはこのほかにも注文する手段を増やす計画があるようだ。近年、Eコマース業界では「オムニチャネル」という、Eコマースサイトや店舗などあらゆる買い物する場をシームレスにつなぎ、顧客に利便性を提供する取り組みが注目されている。しかし、筆者が知る限り、ここまで徹底している企業というのは稀である。(岡徳之)
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