「過重労働撲滅」特別対策班、初の送検はABCマート 違法な長時間労働の疑い

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   靴の販売チェーン「ABCマート」の一部の店舗で、従業員に違法な長時間労働をさせていたとして、東京労働局過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」は労働基準法違反の疑いで2015年7月2日、運営するエービーシー・マートを労働基準法違反の容疑で書類送検した。従業員4人に対して、月100時間前後の残業をさせた疑いがもたれている。

   「かとく」は、いわゆるブラック企業対策のため、15年4月に発足した組織で、送検したケースは今回が初めて。

   この問題について、ABCマートは14年8月に東京労働局から指導を受けた。その後、残業時間の削減や管理体制の強化などに取り組み、再発防止に向けた労務管理システムの構築などの措置を講じており、「14年8月以降は長時間残業の問題は解消している」としている。そのうえで、「このような事態に至ったことは誠に遺憾で、お客様や株主の皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くおわびします」とコメントした。

   ABCマートは、全国に約800か店の靴販売店を展開。グループの売り上げは年間2000億円を超える。

違法な長時間労働にメス
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