2019年 11月 18日 (月)

決断が速い人の発想法 「仮説思考」がもつ威力

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   決断がやたら速い人というのがいます。

   たとえば、突然ヘッドハンターからオファーがあったとします。希望に近い職種の仕事があるが、年収はすこし下がる。

   こういう場合、多くの人は、あらためて検討するということにして、なかなか踏み出せずにいて、1か月ほどたったら他のひとが内定を得ていた――みたいな話はよくあります。

現時点での自分なりの結論をもつようにする

即決だな
即決だな

   しかし、決断が速いひとの行動はどうか。

   たとえば、日本の経営者でいったら、孫正義さん。とにかく世の中の変化がおきた時に、すぐそれに対応して、的確な判断をします。

   どうしてこういうスピード意思決定ができるのかというと、単に「頭の回転が速い」ということではないように思います。

   スピード意思決定の秘密は、仮説思考だと思うのです。仮説思考とロジカルシンキング界隈の話で、なんでそれが、意思決定スピードと関係あるのかいまいちピンとこないかもしれません。

   仮説というから仰々しくなるのであって、もうすこし噛み砕いて言うと、

「現時点での自分なりの結論をもつようにすること」

です。

   要するに、たとえば、重要な経営上のテーマについて、

・あれが起きたら、こうする
・こういう領域に進出するときはいくらまでなら買う

といった、結論を考えているというわけです。

(実際に孫さんがそうしているか、裏を取ったわけではありませんが、こういう思考をしていないと、スピード意思決定は無理なはずです)

   転職の場合もそうで、

・もし、これこれああいう仕事で
・年収が下がったとしても幾らまで
・その他の条件はこうなら転職したい

といったキャリア上のプランというか、現時点での自分なりの結論を持っている稀なひとがいます。転職の決断が速い人は、「エイや」で決めているから思い切りがよいのではなくて、そのポジションが、予め検討していた自分なりのキャリアのプランに合致するかどうかだけチェクしているのです。合致すれば、結論はすでに出しているのですから、さっさと決められます。

   キャリアプラン=仮説です。現時点でどういうオファーがあれば転職してもいいかという仮のキャリアプラン、それが仮説です。

大石哲之(おおいし・てつゆき)
作家、コンサルタント。1975年東京生まれ、慶応大学卒業後、アクセンチュアを経てネットベンチャーの創業後、現職。株式会社ティンバーラインパートナーズ代表取締役、日本デジタルマネー協会理事、ほか複数の事業に関わる。作家として「コンサル一年目に学ぶこと」「ノマド化する時代」など、著書多数。ビジネス基礎分野のほか、グローバル化と個人の関係や、デジタルマネーと社会改革などの分野で論説を書いている。ベトナム在住。ブログ「大石哲之のノマド研究所」。ツイッター @tyk97
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