いつの時代も、多くの就活生を悩ませるのが、履歴書の「趣味欄」。採用担当者の目を気にして、つい「本当に好きなこと」を、隠してしまう学生も少なくない。今回は、「ウーパールーパーなどの飼育が趣味」という就活生からの相談だ。履歴書に書くのを避けるべきかどうか、助言を求めている。
質問サイトOKWaveには、「履歴書の趣味の欄について」という投稿があった(2015年8月22日)。投稿者は大学4年生で、就活中。履歴書の「趣味の欄」について、「現在は『山登り』や『お菓子作り』といった趣味を書いています」。しかし、本当は「私はペットの世話がとても好きでして、現在は、犬やうさぎや熱帯魚やウーパールーパーを飼育しております」という。ウーパールーパーは、メキシコサンショウウオとも呼ばれ、かつて日本のテレビCMで人気を博したこともある。
「山登り、お菓子作り」と書いているが、本当は・・・
投稿者は、「毎日決まった時間に餌や掃除を欠かさず行い、手は掛かりますが、何かの世話をする事が好きです」と、動物たちの世話が、大好きな様子。だが、「やはり履歴書に、ペットの世話などのような内容は避けるべきでしょうか?」と、不安な様子もにじませた。
そんな投稿者には、多くのアドバイスが寄せられた。
「採用の仕事をしたことがある」人からは、「趣味は履歴書の参考程度であり、それで採否が決まるものではありません」とのコメント。その人いわく、面接では時々、「趣味をみてそれについての質問をすることもある」というが、「その質問の答えに人間性が出ることがあるので、それを知りたいと思う場合です」と明かしている。
出張はできません、と言っているのと同じ?
ただ、あまりに「ペット大好き!」と主張すると、「業務に支障をきたすのでは」と思われる、という意見もある。回答者の1人は、「職場によっては『動物の世話があるのなら転勤や長期出張が困難だろう』と思われる可能性もあります。趣味欄に書くのに、あまり望ましいものとは思いません」と忠告した。
さらに、「ペットを飼っている人は、旅行が困難な人が多いですね」と指摘する回答者いわく、「一番問題のあるのは犬です。(略)会社の業務で出張があったとき、家に動物を飼っている社員は支障になります。言う、言わないではなく、出張はできません、と言っているのと同じなんです」と、辛口だ。
こうしたアドバイスを受け、投稿者は、趣味欄に「ペットの飼育」を書くことが「あまり良いイメージではないとの事ですので、控えようと思います」と、『決心』したようだ。(KH)