急な「あいさつ」を無茶振りされた その時、絶対やってはいけないコト

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   仕事をしていると、何かの機会に「何かひとことお願いします」と言われる時があります。例えば、朝礼、あるいは宴会の冒頭や締めの一言。取材した会社では毎朝の朝礼で若手社員が交代で「みんなに役立ちそうなこと」という大雑把なテーマで約5分のスピーチが行われていました。

   ちょうど、スピーチ担当が入社2年目ではじめて役回り。緊張で震えるような様子が初々しく感じられました。はやり、人前で話すには緊張するものです。ただ、経営者になり常に何かを発信する立場の人であれば、そういったアナウンスの機会にも慣れており、普段から「ひとこと」のネタを考えストックしているでしょう。しかし、普通の会社で働いている分には、発言をする機会は普段はほとんどありません。そんな折、突然「ちょっとひとこと」と無茶振りされたら、皆さんはどうしますか?

そうした場面を想定し、準備をしておく

心の準備を
心の準備を

   例えば会議が膠着した時、上司から「参考までに、君の意見を聞かせてくれ」と見解を求められたら?

あるいは会合の最後に、「部長が来られなくなったので、急きょ代わりに締めのひとことをお願いします」と言われたら?

   このように、大勢の前で自分の言葉を発信する機会が、突然やってくることがあります。

   私がまだ若い営業管理職だった時のこと。当時の部門長である上司が、急きょ入院してしまったことがありました。そこで、もともと予定されていた記者会見で、マスコミ相手に私が代わりに答えることになったのです。目の前に記者がズラリと並ぶ中、「ひとことお願いします」というわけです。大なり小なり、こういうことは誰にでも突然、やってきます。

   その時に「私ではなく、他の人に・・・」と振ってしまうのは、あまりにももったいない話です。「僭越ですが」「私でいいんですか」と謙虚さは保ちつつも、しかと受けて立ちましょう。それこそ、自分の「優秀さ」をひけらかす決定的なチャンスです。絶対に、逃してはいけません。

   大事なことは、常日頃からそういう場面が訪れることを想定した上で、準備をしておくことです。そして、実際にアナウンス機会が訪れた時には、それを「チャンス」と受け止め、絶対に断らないこと。さらに、何を話すにしても、自信を持って堂々と話すことです。

与えられたチャンスを断らない

   その時に、自分の考えを自分自身の言葉で話すことも、とても重要だと思います。「孔子いわく・・・」と、人の名言を引用する人もいますが、それはひとまず置いておいて、まずは「自分は今、こう思っている」ということを、自分の言葉で話すようにしましょう。

   また、謙虚さは必要ですが、いざアナウンスの場面で「私など、全然まだまだですが・・・」「甚だ僭越ながら、私のような若輩者がここでお話をすること自体、本当に申し訳ないと思っておりまして・・・」などと言われると、聞かされる側としてもあまり気分のいいものではありません。

   謙虚な姿勢は見せつつも、自分を卑下する必要はまったくない。むしろ自信を持って堂々と自分の意見を表明すれば、発言の中身がどうであれ、評価はされるものです。

   人が話すとき、発する言葉やメッセージよりも、その際の口調や表情が聞き手に影響を与えると言われています。俗にいう「メラビアンの法則」です。要するに、人が話す時には、その内容よりも態度が重要ということです。

   そもそも、聞いている側も、話の内容は数パーセントしか覚えていないものです。オドオドと自信なさげに話していると、言っていることがどんなに正しくても、ごもっともに聞こえない。ところが、身振り手振りを使って自信満々に話していると、その内容までもが説得力のあるものに聞こえてしまうから不思議なものです。

   大事なのは、自分に与えられたチャンスを断らないこと。そして、堂々と自信を持って話す態度を示すことです。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。「高城幸司の社長ブログ」
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