苛立ち気味の就活生 「あんな綺麗ごと、面接者の心に響いているんですか?」

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   8月1日(2015年)に、面接が「解禁」された大手企業の採用活動も、大方が終了したようだ。これからの「後半戦」では、中小企業の採用が活性化するとされる。そんな中、Q&Aサイト、「教えて! goo」では、ある就活生の「素朴な疑問」が話題になっていた。

   質問は、現在就職活動中の大学4年生女子によるもの(9月17日)。彼女は、「とりあえずどこか1社、というつもりで受けた」会社から内定をもらっているが、入社したいとは思えないそうだ。そこで、次なる内定先を求めて就活を続けているが、「就職活動の軸というものが理解できない」という。

就活は「表現が上手な人が受かっていくシステム」

それって本音?
それって本音?

   質問した学生いわく、「よく就職本に載っている、人の役に立ちたいから◯◯という仕事で××を成し遂げたい! みたいな、自分の今までの経験に絡めて話すヤツ」は、「定型句」にしか思えないという。「そんな定型的な話をされて、面接官の方は心に響いているんですか? なんか結局、表現が上手な人が受かっていくシステムなんだなぁと思いました」と、就活の面接システムに苛立ちを覚えているようだ。「だって、そんな綺麗な志望動機を言ったとしても、仕事してたら結局、そんな信条なんて忘れるじゃないですか」。そんな彼女は、「就活生はもちろん、社会人の方にお伺いしたいです。あなたの軸はなんでしたか?」と、疑問を投げかけた。

   ビジネスパーソンたちからの回答は、様々だ。「社会人10年くらいのオッサンです」という人の「軸」は、「生涯年収をいかに増やすか」だという。「世間一般的には収入は上の方」だが、「面接では上っ面で定型的な事を言いました(笑)」と、あっけからんとしている。「そういう私ですから、逆に面接する側に立った場合、定型的な理想論を言われても心に響きません。『実家から通勤出できて残業があまりなさそう』と現実的に言う人の方が好きです」と、素直がいちばん、とも取れるアドバイスだ。

   「もう10年ぐらい社会人をやっています。転職もしました」という人は、「楽してそれなりに稼ぎたい」という「軸」をもっているという。面接では、「素直に『残業なしで、そこそこの給料が貰えれば真面目に働きますよ』と言っている」らしく、「『ふざけてるのか!』と怒るような人事担当がいる会社はこちらから願い下げですし、『君、素直だねぇ』と言ってくれる人がいる会社は面白がって内定くれたりします」。

   質問者が言うような、「人の役に立ちたいから◯◯という仕事で××を成し遂げたい!」という、たいそうな理念を挙げる人は、確認時点では回答欄には見当たらなかった。

「仕事ができる人間はハッタリも上手」

   一方、「軸」はなくとも、面接ではそれなりにアピールした方がいい、とのアドバイスも目立つ。「私の軸は、『収入を得るためにとにかく就職する』でした」という回答者いわく、「定型だろうがなんだろうが、もっともらしく話して相手を納得させることが、社会人に必要なスキル」という。質問者が疑問を呈する「軸」についても、「本心しか口に出せないとしたら、会社ではやっていけません。仕事ができる人間はハッタリも上手ですよ」と、やや厳しい助言を寄せた。

   「何度か面接官をしたことがある」という人は、「定型的な話が心に響くことはないですね」としつつも、「定型文をもっともらしく話すスキルや、『家が近いから』と、堂々と言い切る図太さを評価します」という。軸があろうがなかろうが、結局は「人柄」を見られている、ということだろうか。(KH)

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