コレを理解しないと、「優秀」評価が一転大暴落も

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   ゴルフをしていると各コースやコンペに適応した「個別の」ローカルルールに遭遇することがあります。例えば、ティーショットやその他のショットでOBを出した時に「前進して4打目から打つ」とか、芝の芽が荒れているラフなところでは、ショットを易しくするためボールを「6インチ移動してよい」など。こうしたローカルルールを駆使していいスコアを出す人もいますし、使えこなせない人もいます。

   職場にも同じようにローカルルールが存在しています。みなさんは活用して社内で活躍している「優秀な社員」と呼ばれていますか?

会社、部署ごとに異なる「ローカルルール」

ところ変われば評価も変わる
ところ変われば評価も変わる

   例えば、会議中に、上司から「本件について(この場にいない)企画担当の●●君がどう思うか、聞いてみてよ」と言われたとしましょう。これに対し「確認して、あとで連絡します」と返答するのと、「今、電話して聞いてみます」と即対応するのでは、どちらが「優秀」といえるでしょうか?答えは「会社によって違う」です。前者を良しとする会社で、その場ですぐに担当者に電話をして「今ちょうど会議中で、新しい企画が決まりそうなんだ。タイトルを言うから、どう思うか意見をくれないか?」と聞いたところで、上司からは「今すぐ聞く問題じゃないだろう。いったん持ち帰って考えてみてから、慎重に判断してくれよ」と呆れられてしまいます。

   また、「10時から会議」がある場合、「10時には着席していること」がその会社のローカルルールだったとします。すると、10時に着席していない時点で、その会社では「優秀」ではないと見なされてしまう。遅れて来る人間は、仮に仕事ができたとしても「あいつは時間が守れない」というところで減点になってしまうのです。ところが別の会社では、「5分遅れ」が暗黙のルールとなっていて、10時になったら「そろそろ会議室に行くぞ」と動き出すのが常の場合も。この会社では、5分前に着席していることに、とりたてて意味はありません。時間にいくら正確であっても、能力的に高い評価がされるわけではないのです。

固有の特徴のキャッチアップが必要

   会社の考え方はそれぞれ違いますし、ベストルールも異なります。その会社が重要視している価値観をきちんと理解して仕事をすることが重要といえるでしょう。

   なお、私がかつて在籍していたリクルートでは、「決めたことをその場でやる」ことが習慣となっている部署と、「翌日まで考えてみないとそれが正しいかどうかが分からないから、いったん持ち帰って考えてくる」のを良しとする部署がありました。

   後者から前者の部署に移動して、それまでどおり「明日の朝までに考えてきます」などと言うと、上司から「お前、そんなに時間が必要なの? こっちは急いでるんだよ」とキレられる。「思っていたよりもダメな奴だな。『優秀』だなんていわれていたけれど、ちょっと違うかもね」と言われてしまうのです。

   このように、会社における「優秀」の定義は、どこも同じではなく、部署によっても異なることさえあるのです。このため、その会社や部署で大事にしていること、例えば「時間や約束は必ず守る」「クレームが少ない」「人の仕事を真似するだけでなく、新しい仕事に積極的に取り組んでいる」など、会社や部署ごとに持っている固有の特徴をきちんとキャッチアップしていくことが必要なのではないかと思います。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。「高城幸司の社長ブログ」
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