「内定出たら引退」就活アイドルへの視線 「面白いな」「何かモヤモヤ」・・・

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   AKB系グループの登場以来、さまざまな新アイドルに注目が集まってきたが、今度は「就活アイドル」が誕生した。現役の女子大生(3年生)5人組が、就活しながら活動する。「内定が出れば卒業(引退)」という掟だそうだ。

   グループ名は、就活生が企業説明会で多用する「本日は貴重なお話、ありがとうございました」を元にした「キチョハナカンシャ」。You Tubeで、オリジナル曲「すすめっ!就活ガール」を2015年10月末に公開、1か月も経たない段階で、約7000回再生された。

「どうせなら楽しんで就活頑張りましょう」

がんばれ就活生
がんばれ就活生

   彼女らを紹介した毎日新聞記事(「We・就活:『就活アイドル』登場 学生は意外に肯定的」11月16日配信)によると、就活アイドルのコンセプトは、「没個性の就職活動に対するアンチテーゼ」だ。

   ツイッターでは、様々な反応が相次いでいる。

   「就活アイドル、面白いな(笑)」と喜ぶ人もいれば、「就活アイドル!? 可愛いのはわかるけど、誰かこのモヤモヤを説明して!!」と、複雑そうな人もいる。

   「就活アイドル」のメンバー、「さや」さんのツイッターをのぞいてみた。自己紹介には、「人間大好き真面目な宇宙人・どうせなら楽しんで就活頑張りましょう・アナウンサーなどなどっ」と書かれており、アナウンサー志望なのかもしれない。

   「今日は模擬面接してくるよん。面接苦手だからがんばろっ!」とか、「社員さんからたくさんお話聞けてよかった。そしてそして素敵なとっても優秀な学生にも出会えました。スタバでまったり心の休憩」など、リアルな就活の様子が、写メつきで投稿されている。

   一方、ツイッターでは、「『純粋にアイドルやりたい!』じゃなくて、この経験を売りにしたい子もいるらしい。なかなかブラックで良いじゃないか」とか、「次々とメンバーが内定をもらい卒業していく中でリーダーだけが延々と就活を続け、新メンバーの卒業も見送り、最終的に総監督として頂点に君臨して『努力は必ず報われる』と虚しいスピーチをするとこまで見えた」と、皮肉交じりのコメントも見つかった。

   来(2016)年の「面接解禁」について、経団連は6月1日への前倒しを発表している。もっとも、経団連に入っていない企業は例年、「解禁」以前から内定を出すケースも。もし、彼女ら全員に早々と内定が出て、アイドル活動が早期に終了したら、それはそれで「おめでたい」のか――というのは余計な心配だろうか。(KH)

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