テレビ就活番組から考える 「良き偶然」と「ちょっとした一歩」

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   今日のテーマは「良き偶然」です。

   まずは、鬱陶しい自慢から。この間(2016年3月2日未明放送)、フジテレビに出演しました。番組は「失敗↑パイオニア」という就活に関する単発番組。

   MCが小藪千豊さん、コメンテーター出演が私以外では、杉村太蔵さん、乃木坂46の新内眞衣さん、バイきんぐ・小峠英二さん、りゅうちぇるさん、天達武史さん(お天気キャスター)。

   就活ネタでこれで成立するのか、と思っていましたが、案外と言いますか、まとまった内容でした。

「乃木坂」新内さんらの共通点とは(一部地域の方、ネタばれ注意)

「良き偶然」に出会うためにも・・・
「良き偶然」に出会うためにも・・・

   この番組、関東ローカル(ついでに言えば、午前2時放送開始)で、関西や他地域での放送は未定だそうです。

   それもあって、あんまりネタバレするのもまずいと思いますが、面白かったのは、杉村さん、新内さん、天達さんに今回のテーマである「良き偶然」が共通していることです。

   杉村さんは、かつての勤務先(ドイツ証券)の上司から郵政民営化の動向を調査するように依頼をされました。

   その過程で自由民主党の公式サイトを見たところ、候補者公募を知り、その1次審査の論文課題が「郵政民営化と構造改革について」。

   ちょうど調べていた内容ですし、小泉首相へのファンレターくらいの気持ちで出したところ、

「素晴らしい論文だった」

と連絡があり、面接などを経て公認候補、そして当選します。

   新内さんは、今も某企業にてOLとして働きながらアイドル活動をされています。大学生のとき、就活をしていたところ、たまたま見たソニー・ミュージックの企業サイトで乃木坂46・2期生のオーディション情報が掲載されており、応募したところ、メンバーとなりました。

   天達さんはデザインの専門学校を卒業後、デザイナーにはならず、ファミリーレストランでアルバイトをしていました。食材発注も担当するようになりましたが、天気によって客の入りが上下、食材を腐らせてしまうこともありました。そこで、自分で予報したら当たるのでは、と考えたことが予報士を目指すきっかけです。

合同説明会への参加の意味

   この話は番組には出ませんでしたが、小藪さんは芸人になってから初期の段階で一度は辞めることを検討したものの、仲間に慰留されて続行し、現在に至っています。

   それぞれ、「良き偶然」があるわけですが、こういう話をすると、学生からは、

「それは有名人だからでしょ」

との反応があります。

   この「良き偶然」、有名人だけの専売特許ではありません。

   就活生で言えば、合同説明会や企業説明会です。そもそも、学生が知っている企業はCMが流れる有名企業ばかりです。

   先日、私が講演をしたJOBRASSREAL(大阪)では、日新電機や渡辺パイプのブースがガラガラでした。

   日新電機は、重電機器メーカーで日立製作所・三菱電機など重電8社の一角。売上高などは日立製作所よりも下とはいえ、東証1部上場で南極・昭和基地に太陽光発電のディーゼル発電機系統を納入するなど実績もあります。ついでに言えば、平均年収は720万円(41歳)。

   渡辺パイプは、上下水道のパイプやビニールハウスを扱う商社・メーカーです。非上場ではありますが、従業員数は単体で3147人もいる大企業。ビニールハウスでは国内シェア60%を占めています。

   この2社だけではありません。学生が知らない意外な優良企業は、合同説明会や学内企業説明会などでいくらでも出会えるはずです。

   ちょっと知らなくても、話を聞くだけならタダ。

   でも、あれやこれやと理屈をつけて参加しないようでは「良き偶然」には遭遇しません。

   これから就活が本格化していきますが、「良き偶然」のためにも多くの合同説明会・企業説明会などには参加してほしいと思います。(石渡嶺司)

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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