いつでもどこでもネットにつながるスマホ。とても便利ではあるのだが、食事中にもつい使ってしまうことについてはマナー上の疑問を感じたことがある人も多いだろう。こういった問題は日本にかぎらず世界中で起きている。今回は、日本では「PricelessJapan」のキャンペーンを行っている「MasterCard」のポーランド法人が実施中のスマホマナー対策キャンペーンをご紹介する。会話がはずめばはずむほどうれしいクーポンがスマホ8台まで収納可能なMasterCardCapsule2016年3月31日まで実施されているキャンペーン「#PricelessTimewithMasterCardCapsule(マスターカードのカプセルでプライスレスな時間を)」では、そのタイトルの通りマスターカードのトレードマークをかたどったカプセルが用意されている。中にはスマホを8台まで入れてしまっておくことができる。このカプセルはワルシャワにあるレストラン3店に用意されている。来店した客は食事前、スマホをこのカプセルに収めてゆったりと食事と会話を楽しみ、さらに食事を終えて取り出すまでの時間に応じたクーポンをゲットできるという。カプセルが用意されている席に座り、スマホを入れフタを閉めるとタイマーがスタート。料理をオーダーするにはまずこのカプセルにスマホを入れなければならないようで、メニューを見て選ぶところからスマホなしで会話を楽しんでもらおうという狙いのようだ。食事とおしゃべりを十分に楽しんだあと、スマホを取り出して終了。保管された時間とゲットできるクーポンは以下の通り。スマホを封印してゲットできるご褒美としては十分なくらいだ。1時間:レモネード1.5時間:デザート2時間:ピザ・マルゲリータ2.5時間:好きなパスタカードの支払いはスマホでもOKとアピール2月末にはキャンペーン動画が公開された。ワルシャワのとあるオシャレなレストランが取り上げられ、食事をしている人びとがスマホ画面に夢中になっている場面が映し出される。それを見ていた店員は「notsuchfancymanner(良いマナーじゃないね)」と一言。そこで彼は、円テーブルで食事の写真を撮り続けている若者たちにカプセルを紹介。その中にスマホをしまった若者たちは、店員から渡されたMasterCard特製の単語帳のようなカードを使って盛り上がっている様子。店員は「Youdon'tneedsmartphone(スマホは必要ないね)」と言いながらも、スマホで支払いができるアプリを使用している場面ではMasterCardマークが表示され、「You"almost"don'tneedsmartphone(〝ほとんど〟必要ないね)」と言い直し、きっちりとMasterCardでの支払いをアピールしている。ちなみに動画に登場する単語帳のようなカードには、会話をより楽しくするためのトピックが集められており、その中からみんなでトピックを選んで会話をはずませることができるという。このカプセルは、途中でちょっとでもフタを開けてしまうとタイマーがリセットされる。開けてしまった人はみんなにレモネードをおごるハメになったりしそうだ。(執筆:中井千尋 編集:岡徳之)
記事に戻る