日銀金融決定会合が2016年7月29日、開かれ、上場投資信託(ETF)の買い入れ増額により保有残高を年間3.3兆円から6兆円とすることを柱とする追加の金融緩和策を決めた。早稲田・明治の代表2人もここをポイントと見ていたが、結果は明暗が分かれた。円高の進行を予測した早稲田がゲイン。逆に円売りに出た明治はつまずいた。緩和の規模が予想より小さく(早稲田)7月27日(水)午前中の日経平均が昨日と比べ200円ほど高くなっていたことや、日銀の金融政策決定会合で追加緩和が期待されたことから、105円台まで円安が進んでいた。少し調整があるだろうと円高を予想して、円を売った。ところが14時20分頃、安倍首相の「経済対策の事業費は28兆円超えに」との発言で急激に円安方向に振れた。慌てて、決済した。1ドル105.30円で売り、1ドル106.11円で買った。1002円が922円になった。ニューヨーク株式市場で、原油安によってダウ平均が下がっていた。また、午後の安倍首相の発言で急激に円安が進み、調整があるだろうと考えた。以上から円高が進行すると予想した。1ドル105.74円で売り、1ドル104.72円で買った。922円が1023円になった。7月29日(金)日銀金融決定会合で、ETFの買い入れ枠を6兆円に拡大するなどの追加金融緩和策が決定された。ただ、追加金融緩和策の規模が予想より小さかったことで投資家の失望を買い、一気に円高が進行すると予想した。1ドル104.65円で売り、1ドル103.12円で買った。1023円が1175円になった。(早稲田YT)今週の損益は+173.00円現在、1175.00円報道のトレンドをとらえたが(明治)7月25日(月)(1)16:10 106.173 ショート原油安、株安を背景にした下降トレンド続行か?(2)16:13 106.301 決済小反発にあい、逆指値による決済。損益は-31.975円。(3)23:45 106.013 ショート(1)と同様の理由でショート。7月26日(火)(4)00:24 106.141 決済これも小反発にあってしまう。損益は-31.875円。7月27日(水)(5)00:40 104.729 ロング日経新聞電子版が「日銀内に追加緩和論 政府との連携重視」と報じる。日銀の追加緩和が現実味を帯び、リスクオンの円売りが進むのではないかとロング。(6)01:40 104.822 決済一時は円安が進むが、想像より伸びず上げ渋り始めたので、ここで決済。損益は+23.255円。(7)10:15 105.077 ロング上昇トレンドが発生し始めたので、ここでロング。(8)12:06 105.899 決済経済対策の規模が27兆円、財政投融資は13兆円の規模になり、さらに50年債発行を検討と報じられ、大幅に上昇。このトレンドをほぼとらえ、損益は+205.400円。しかし、この後財務相筋から50年債は検討していないことが伝えられ、大きな反落が起きる。7月28日(水)(9)03:30 105.635 ショート日本時間午前3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利の据え置き(0.25%―0.50%)を発表。この金利はすでに市場に織り込まれていたので、9月利上げまたは年内利上げを示唆する文言が盛り込まれるかが争点だった。その手掛かりが一切なかったので、失望ドル売りが起こると予想。(10)05:08 105.236 決済予想通り、相場は下落。下げ渋りよりここで決済。損益は+22.38円。(11)05:22 105.164 ショートさらに下げるか?(12)06:00 105.400 決済これは証券会社のシステムメンテナンス時間が5時半から6時で、その間、反発しているのに損切りの取引できず...損益が-70.68円と大きくなってしまった。これからはシステム上のことも考慮しなければ。(13)08:45 105.112 ショートFOMC政策金利発表後に大きく円高が進んでいたので、それにつられ日経平均先物も下落。東京市場の寄り付きに失望売りがおこり、円買いも進むだろうと予想。(14)09:03 104.851 決済予想的中。損益は+78.24円。(15)09:54 104.740 ショートこの下降トレンドが継続か?(16)10:13 104.840 決済日本株の買戻しなどがあり、円売りが広がり損切り。損益は-35.43円。無理のないトレードをと反省(明治)7月29日(金)(17)06:46 105.320 ロング本日は日銀金融政策決定会合というビックイベントの日。また、個人的には昨日で期末テストが終わり、31日に行われる都知事選投票日に向けて朝から晩まで手伝い開始(1月より自由民主党でインターン)。これまで日銀の追加緩和につながるような報道が多かったので、今は相場が動いていないが、ここから期待で大きく円売りが進んでいくのでは? と予想。(18)07:10 105.245 決済大きな円買いが起こり、ストップで指しておいた損切り価格に。損益は-22.5円。のちに報道で投機筋がしかけたと伝えられる。(19)11:15 104.094 ショート当初の予想と反して、相場は下降基調。ここでショート。(20)11:35 104.200 決済一時的な円売りが起こる。これも投機筋の仕業だろう。損益は-31.89円。(21)21:34 103.135 ロング相場に動きはなかったが、日銀の追加緩和策、上場投資信託(ETF)の年間買い入れ額を従来の3.3兆円から6兆円に引き上げるというのに、さすがにこの水準は低すぎるのではないかと思い、円売りをしてみる。(22)21:43 102.932 決済実は21時半に米4―6月期国内総生産(GDP)速報の発表だった。これは前期比+1.2%ではあるが、予想の+2.5%には大きく届かず、円買いが進んでしまう。損切りし、損益は-60.9円。29日は忙しく、ほぼ相場をみることができず、かつ相場が敏感に動く日だったにもかかわらず、ただ思い付きでトレードを行い、重要経済指標を見落としたり、素早い損切りをできなかったりしたことが大きな敗因。これからは無理をしないトレードというものを心がけなければならないと痛感した日であった。(明治NS) 今週の損益は+47.41円。 現在、1184.94円。
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