2020年 8月 9日 (日)

「定番ネタ」論争に心揺れても 「ガクチカにウソはいけない」

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   今回のテーマは「定番ネタ」。

   エントリーシートに「何をネタに書くか」、面接でどんな話をするか、となると、志望動機はともかく、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)では、学生生活をネタに使うことになります。学生生活と言えばアルバイト、サークル、ゼミが定番。

どちらが真実なのか

こんな体験でも、月並み?
こんな体験でも、月並み?

   定番ネタについては、真っ向から対立する論争があります。

「アルバイト、サークル、ゼミなど定番ネタはうんざりするから、やめたほうがいい」
「定番ネタを使っても全く問題ない」

   しかも、それぞれの意見については、採用担当者、就職課職員、カウンセラーなどがどちらかに偏ることはありません。それがまた学生を惑わせることになります。が、背景を考えれば、実はそう大きく矛盾した話でもないのです。

   まずは、なぜ採用担当者がうんざりするか、そこから説明します。

   インターンシップにしろ、本採用にしろ、圧倒的多数の学生が定番ネタを使います。当然ながら、飲食・販売などのアルバイト、サークルの部長・副部長、ゼミリーダーなど、相当かぶります。どれくらい、かぶるか。そうですねえ、総合職採用20人か、それ以上の規模の企業なら、飲食・コンビニのチェーンは一通り、揃うでしょう。面接でも、

「今日はマクドナルドが3人続いた」
「うちはスターバックスが4人連続」

という話が珍しくありません。

   定番ネタに採用担当者がうんざりする理由はもう一つあります。就活マニュアル本の読みすぎか、あるいは大学キャリアセンターの悪影響なのか、話がワンパターンに陥ります。

「私は××でアルバイトを△年間していました。そこでお客様と触れ合うことで、営業の大切さを知りました。この思いを御社でも生かしたいと思います」
「私は□□のアルバイト経験から、コミュニケーションの大切さを知りました。この思いを~(以下省略)」

   この内容を自己PRとするならまだしも、ガクチカでも同じ内容。アルバイト先とアピールしたい能力・経験の固有名詞が変われば文章の構造は全く同じ。具体的な内容のようで、全くもって抽象的。どんな学生か、選考しようにも、選びようがありません。しかも、そうした学生が100人、企業によっては1000人単位で応募してきます。だからこそ、定番ネタを採用担当者は嫌うのです。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年生まれ。東洋大学社会学部卒業。2003年からライター・大学ジャーナリストとして活動、現在に至る。大学のオープンキャンパスには「高校の進路の関係者」、就職・採用関連では「報道関係者」と言い張り出没、小ネタを拾うのが趣味兼仕事。主な著書に『就活のバカヤロー』『就活のコノヤロー』(光文社)、『300円就活 面接編』(角川書店)など多数。
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