2020年 10月 20日 (火)

大半は「浮利を追わず」財テク禁止 手を出しても「大儲け」4%のみ

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投資は徒労と知る

   投資をしていると答えた企業では、対象は株式と不動産でした。株式は、取引先から保有を依頼されると断りにくい面もあり、純粋な資産運用にはなっていないケースもあるでしょう。また、不動産は、自社の敷地用に購入した物件は資産運用に含まれません。投資はあくまでも転売用として買った土地、建物のことです。

   続いて、資産運用をしていると答えた経営者に、その成果を聞いてみました。

   大幅な利益を出せた企業はわずか4%。利益が確保できたのは21%でした。どちらでもない、損も儲けもなかったというのが50%を占めています。大幅な損失は3%、小幅な損失は20%ですから、全体の23%は損を出し、損得なしの50%と足すと73%はやらないほうがよかった、という調査結果になっています。なんと割に合わないものでしょうか。

   多くの長寿企業は、会社も、個人も、長い歴史の中でしっかりと富を蓄積してきており、資金的にも、時間的にも余裕があります。したがって、焦って儲けようともせず、余裕資金で事業を行っているので、いまなお経営が継続しているのです。つまり、そういう余裕の資金であっても投資となると儲けられない。ましてや焦って行った投資では儲かるはずがない、と言えます。資産運用をしない経営者は、「どうせくたびれ儲けに終わる」ことを感覚的に知っているのでしょう。

   大王製紙の井川意高前会長は、初めて行ったカジノで儲かって、それからのめり込んだそうです。まさに「触らぬ神に祟り無し」。大王製紙は1943年の設立ですから、今年で73年。どうしてこんなことになったのでしょうか。

   長寿企業に限らず、堅実な経営をしている会社は財テクには不熱心です。あなたが勤めている会社がもしそうだとしたら、あなたもせいぜいNISAぐらいにしておいたほうが、社内で悪評が立つこともないのではないでしょうか。(浅田厚志)

浅田厚志(あさだ・あつし)
青山学院大学総合研究所・客員研究員で、長寿企業の経営哲学などを研究中。「出版文化社」代表取締役社長でもあり、創業以来、多くの社史・記念誌の企画制作や、出版企画プロデュースなどを手がけている。著書に『成功長寿起業への道』など。
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