不意の交通事故に備えて読む 適切な示談金受け取るには
【気になる本の散歩道】

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『ストーリーから学ぶ交通事故の示談金を受け取るまで』
([編]篠田恵里香[著]アディーレ法律事務所 中央経済社 税別1300円)

   いつ、どこで巻き込まれるか分からない交通事故。

   急ぎの用事があったため事故現場を立ち去った、たいしたケガではないので事故の相手と携帯電話の番号を交換して別れた、その場で金銭のやりとりをして解決した──実はこれらの行動はすべて間違い。事故の相手と連絡が取れなくなったり、事故の後遺症が出た場合も示談金がもらえなくなったりするおそれがある。

ストーリー仕立てでノウハウ教示

   交通事故に遭った場合は、まず警察に連絡し、実況見分後に交通事故証明書を発行してもらうのが「正解」となる。

   本書は、突然の交通事故に遭ったときの「事故発生」から「入院・通院による治療」「後遺障害等級の申請」「示談交渉」「示談成立」といった流れをストーリー仕立てにし、適切な示談金を受け取るためのノウハウを教示する。弁護士法人アディーレ法律事務所のパートナー弁護士・篠田恵里香氏が各段階でするべき手続き、抑えておくべきポイントについて分かりやすく解説し、「事故で退職したらどうなる?」「少しでも早く示談金を受け取るには?」「示談金には税金がかかる?」といったQ&Aにも答えてくれる。

提示額が十分でない場合も

   交通事故の示談金は、かかった治療費や入院・通院による損失、後遺症の程度、過失割合などによって金額が決められる。ところが実際には、保険会社から初回に提示される金額は十分な賠償金額ではない場合が多いという。示談金で損をしないためには、「すぐ示談に応じず、額が適切か慎重に判断する」「示談のプロである保険担当者に言いくるめられない」といった心構えも必要だと説く。

   そのうえで自分一人では示談交渉が不安、でも適切な保障は受け取りたい、という場合には、やはり弁護士に相談するのが得策。「弁護士に相談するには費用が......」と心配な人は、自動車保険のオプションに設けられている「弁護士費用特約」に加入しているかどうかの確認を。加入していれば費用がかからず、弁護士に示談交渉を頼むことができる。本書の中では弁護士に示談交渉をまかせるメリットについても詳しく書かれている。

   誰もが被害者・加害者になりうる交通事故。いざというときにうろたえないためにも読んでおきたい一冊だ。(KM)

2016年7月29日発売
2016年7月29日発売
ストーリーから学ぶ交通事故の示談金を受け取るまでストーリーから学ぶ交通事故の示談金を受け取るまで
弁護士法人アディーレ法律事務所 篠田恵里香


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