夏の和ごころを扇子で演出 粋に見えるポイントを押さえ

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   暑い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょう。

   この時期、「涼」を取るため鞄に忍ばせておくと便利なグッズのひとつに扇子があります。私は、和装する機会も多いので、よく扇子をいただきますが、和装のみならず洋装の際にも、その日の雰囲気に合わせて扇子もかえています。

文化が息づく小道具だからこそ

伝統文化の粋を日常生活にも
伝統文化の粋を日常生活にも

   女性の方は扇子を手にする機会が多いと思いますが、男性の方はいかがでしょうか。さる休日にお会いした男性お二人は、Tシャツにデニムというラフな格好ながらも、素敵に扇子を使いこなしていらして「粋」に感じました。

   扇子は、日本生まれで伝統文化には欠かせないグッズです。冠婚葬祭やお稽古事など特別な場面で使うイメージが強い方もいらっしゃると思いますが、「涼む」という日常的な使い方もあります。日本文化が息づく扇子だからこそ、やはり「粋」に見えるよう意識して使いたいものです。

   扇子については、心得ておきたいいくつかのポイントがあります。

   まずは扇子選びから。昔と違って今は幾何学模様、モチーフに可愛い動物をあしらったもの、特殊な漆加工をしたもの、モダンな色合いのものなど、男性のビジネススーツにも合うデザインが豊富です。ご自身のスーツと合わせた1本を用意すると馴染みがよいでしょう。絵柄選びでその人のセンスが丸わかり。「野暮」にならないよう気をつけましょう。

   続いて、扇子の開き方。片手でパンッと音を立てて開いたり、大きく横に開き過ぎるとがさつな印象を与えます。親指で要の部分をずらしていくように開きます。目いっぱい開き切るのではなく、最後の3骨分位は残して余裕をもたせるほうが綺麗です。

   最後に、パタパタせわしなく動かさないこと。男性でも女性でもいますよね、パタパタとハイスピードであおぐ方が。しかし周囲から見ると、落ち着きがない印象で逆に暑苦しさを感じます。

「優雅」にあおいで

   せっかく扇子を使うのですから、「優雅」にあおいで印象をアップさせましょう。

   まず、女性の場合は親指と人差し指で要を持ち、残りの指はまっすぐ揃えて扇子に添えます。男性の場合は要全体を手で握ります。そうして、向こう側から自分のほうへ向かってあおぎます。向こう側に戻すときは軽く動かし、自分のほうへ引き寄せるときにはやや強く動かすようにすると、優雅に見えます。往復とも強くあおぐと「パタパタ」な印象になってしまいます。

   風を送る位置は顎下から胸上あたりです。これなら周囲の方に風があたらず、迷惑になりません。特に香料付きの扇子を用いる場合は、スメハラ(臭いハラストメント)と受け取られかねませんから、あおぎ方に注意が必要です。

   まだまだ続く残暑、和を感じさせる扇子で快適にお過ごしくださいませ。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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