2021年 7月 24日 (土)

賢しらを戒めた武田家に学ぶ 企業経営を長続きさせる絆の大切さ

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かわいがられるためには

   大阪に本社を置く武田薬品工業は、創業から230年を経ていながら、今なお挑戦的な経営で、成長を続けている企業です。弊社出版文化社が同社の230年史と、武田科学技術財団の年史を作らせていただく過程で教わったのは武田家の家訓「運鈍根」でした。

   「運」は、うまく行ったときは実力と思わず、運がよかったと考えよ、という謙虚な心を求めるもの。「根」は、商売は根気よく取り組んでこそ花が開く、というビジネススタイル。そして、「鈍」は、顧客に向き合ったときに求められる振る舞いの要諦、すなわち、

「お客様にかわいがっていただくには賢そうに振る舞うな。愚鈍なぐらい控えめにして、長くお付き合いいただくほうがよい」

というものです。「鈍」は、自らのあり方ではなく、顧客との関係の大切さに注意を促しています。

   愚かそうに振る舞ってでも、長い取引をいただいてこそ、商売は成り立つ。知っていることでも、知らない振りをするぐらいがよい。そうしてまでも、一度つかんだお客様は絶対離さない。さすが230年の知恵です。

   これがフランス生まれの現社長にうまく伝わることを、切に願っているところです。(浅田厚志)

浅田厚志(あさだ・あつし)
青山学院大学総合研究所・客員研究員で、長寿企業の経営哲学などを研究中。「出版文化社」代表取締役社長でもあり、創業以来、多くの社史・記念誌の企画制作や、出版企画プロデュースなどを手がけている。著書に『成功長寿起業への道』など。
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