不屈のランチ努力が涙を誘う 400円新メニュー見向きもせず

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   日本マクドナルドが2016年9月12日から、平日のランチタイム限定で「バリューランチ」の提供を始めた。目玉は、ビッグマックかチキンフィレオと好きなドリンクSサイズを組み合わせる「コンビ」で、価格は400円(税込)。単品で注文するより50~80円お得になる。

   ワンコインでおつりがくるランチということで、ビジネスパーソンにとってはありがたいお値打ちランチか...と思えば、「ポテトも付いてないの!?」「ハンバーガーとドリンクだけでこの値段!?」など、これでもまだ高いとの悪評が噴出。裏側には、経済情勢同様今なお回復せぬ厳しい小遣い事情があるようだ。

「冷凍チャーハンを社内で」

安くて腹も満たしてくれなきゃ
安くて腹も満たしてくれなきゃ

   新生銀行が発表した「サラリーマンのお小遣い調査」(2016年4月に実施、結果は6月29日公表)によると、男性会社員の1日の平均昼食代は587円。前年から14円のダウンとなった。

   ランチは外食という男性会社員は15.9%で、弁当を持参する(34.9%)、社員食堂(20.4%)、弁当購入(19.6%)を下回り最も少ない割合だった。

   こんな世相を反映してか、ネット上では「ランチ節約術」を紹介するサイトがいくつも。

   例えば「プレジデントオンライン」では、「貧乏臭く見られずに」1000円で1週間を乗り切る方法を紹介(2014年1月15日)。「外食チェーンの株主優待券を金券ショップやネットオークションで入手する」「クーポン共同購入サイトでランチが安くなっていないかチェックする」「スーパーの激安弁当やコンビニのチャーハンや餃子などの冷凍食品を買って社内で食べる」などの工夫が伝授されている。

   ツイッターを見ても、多くのビジネスパーソンがランチの節約に腐心している様子がうかがえる。

「厚切りトースト2枚とスクランブルエッグ食べたよ、モーニングだけどランチの変わりにするよ、ザ・節約!」
「会社の近くになか卯があると今日知った!うどん390円!これでランチ節約できるー!」
「今日のお昼。嫁は1050円のホテルランチ。僕はコンビニでおにぎり2個と小さいカップ麺で計300円...」

   一食で朝食と昼食を兼ねてしまう、300円台で済ませるなど、なるべく安く、それでも何とか空腹を満たすべく工夫しているようだ。なるほど、マックの400円ランチが「高い」と不興を買うわけだ。(MM)

姉妹サイト