明治NS、早稲田YTは両者とも、非製造業景況指数などの重要指標の動向を見極めながら取引のタイミングを探った。日銀の緩和策強化情報に乗じた明治NSは、米FRBの9月利上げ観測に押し戻される。追加緩和への懐疑から下落した時点で、その後の調整を見込んだ早稲田YTも、読みが外れ後退した。トータルでは両者ともに小幅なゲインに留まり、残高は依然、伯仲している。予想したより伸びが悪く(明治)9月7日(水)(1)17:00 102.543 ロング前日の9月6日、米ISM非製造業景況指数が市場予想を大きく下回り、2010年2月以来の低水準に低下した。それによって、早期利上げが遠のく形となり、ドル/円レートでは1円以上のドル売りが進んだ。ここでは取引のタイミングを失い、何も出来なかった。その後、もみ合いがしばらく続いたが、短期的にはこれ以上、下値を切り下げてはいかないのではないかと考え、思い切ってロング。(2)21:28 102.538 決済買ってみて、しばらく様子を見ていこうとは思ってはいたが、仕掛け的な大きな動きの後の相場ということもあり、また何が起こるか分からないと感じて損切り。損益は-1.5円。9月8日(木)(3)21:30 101.679 ロング米新規失業保険申請件数の発表があった。これは米の雇用情勢を知るうえでの重要指標であり、最大のテーマ「早期利上げ」を考える上で欠かせない。市場予想よりも大幅に強い結果であったので、大幅な利益を期待してロング。(4)21:37 101.768 決済一時は勢いよく上がっていったが、すぐに戻しが入り、逆指値注文に引っかかる。その後の結果としても、予想していたよりも伸びが悪かった。9月9日(金)(5)19:34 102.603 ロング日銀の緩和策強化という情報が市場に流れ、円売りが進んでいた。この上昇トレンドが前の山の上値102.598をブレイクアウトしたので、ここでロング。(6)23:20 102.572当初は順調に上がってはいたが、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利上げの可能性に嫌気して米国株が売られてしまう。これに影響されてリスク回避的円買いが起こり、せっかくの上げ幅を失う。持ち続けても結果的には悪くなかったが、週をまたぐリスクを考慮し決済。損益は-9.3円。(明治NS)先週からの損益 +15.9円現在 1315.14円読みが甘かったと反省(早稲田)9月6日(火)午後11時に米国で非製造業景況指数と労働市場情勢指数が発表された。どちらも予想を下回る数字であったので、ドル安円高が進むと予想した。実際に、ドル円は急落し、かなりの利益を出すことができた。1ドル102.94円で売り、1ドル102.57円で買った。1290.76円が1327.58円になった。9月7日(水)昨日の非製造業景況指数と労働市場情勢指数の予想を下回る数字に加え、日銀の総括検証で調整が難航しているとの報道が出て、追加緩和に対する懐疑的な見方が広がったことで、午前に101円台まで下落し、日経平均株価も大きく値を下げた。その後調整があるだろうと考え、円安方向に振れると予想したものの、ドル円は更に下落し、最終的に101円台前半になってしまった。読みが甘かったと反省した。1ドル101.84円で買い、1ドル101.58円で売った。1327.58円が1301.49円になった。先週からの損益 +10.73円現在 1301.49円
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